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「北海道へ行って来ました」中村

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先日思い立って北海道へ弾丸の1泊2日の旅をしてきました。朝から暁荘の犬たちを予防接種等に連れて行き、午後から娘の体育祭をちらりと見て、土日を使い福岡からひとりで札幌へ行って来ました。というのも、以前ブログでお話しておりましたが、北海道の同級生で親友の「順」が亡くなっていた話をしました。遺言のような最後の手紙✉が送られてきた話でした。

 

 

亡くなったと聞いてから約3ヶ月経とうとしておりまして、ショックが言えぬまま、その他も前々から悩み事多く、また、人手不足により、1週間に2回の宿直を3月末から5週間行い、心身ともにヘトヘトで世間はGWに突入でした。週末の休みには植木町の花屋さんとホームセンター通いしかせず、花とDIYに没頭するばかり…”これはいかん!何か一つでも解消せねば病んでしまうバイ!”と、北海道に行ってお線香をあげよう!!と決めました。

伺う事は1週間ほど前におばさん(順のお母様)に伝え、福岡から約2時間半の移動。初日は夜に新千歳着だったので、翌日・日曜の朝から汽車で札幌・豊平区まで。豊平区にはクラーク博士(「少年よ大志を抱け」という言葉を残した方で一般的に知られています)の銅像がある羊ケ丘公園という牧場があり、そこの入り口まで来たら電話することにしていました。とりあえず良く知っていた羊ケ丘公園にたどり着き電話してあーだこーだの口頭ナビで順の実家にたどり着きました。

お宅には、順のご両親と剣道を一緒にしていた4つ上のお姉さん、今は十勝に住んでいる剣道の先生まで来ておられ歓迎されました。お会いするなりおばさんにオイオイ泣かれ、泣かれながらも「猛君も普通のオジサンになってしまったねぇ~」と泣き笑いにもなり、とにかくお線香をあげさせてもらいました。皆さんとは30数年ぶりなので、「あんなにちっちゃかったのに、身長伸びたなぁ~。”泣き虫猛”が誰よりもデカくなっとるよ」と剣道の先生に言われ、「先生は小っちゃくなりましたね~」と、悲しいとか寂しいとかありますが、懐かしさと昔話で盛り上がり、順の話を沢山教えてもらい、私の事も沢山話し、お昼ご飯はジンギスカンをいただきました。弾丸で強行しましたが遠くまで来たかいがありました。

飛行機の時間に合わせお姉さんに送ってもらうことになり、ギリギリまでお邪魔させてもらって、いつまた会えるかわからないけれど…と名残惜しいお別れ。空港までの車中、お姉さんに「順の形見として私たち家族から…」と、順が剣道で使っていた竹刀につける鍔(つば)をいただきました。もらうなりお互いに泣けてきて、気持ちがおさまるまでちょっと車を停車させ話を聞くと、おばさんが色々な方へ手紙を遺しておくように言って、亡くなった後それを整理していたら、友達には私ともう一人だけだったとのこと。私の事も親友だと言っていたけど、もう一人も間違いなく親友だとお姉さんが言っており、そのもう一人の友達も偶然なのか今ガンで闘病中だそうです。その方が私に会いたがっていたとも…やはり剣道でつながった友達らしく、少年時代が私なら、青年時代のライバルがその方だったそうです。その方が”鍔は私に渡してあげてください”とおっしゃったそうです。お姉さんから、「だから鍔は大切にして!!猛君は元気でいなきゃダメなんだよ!!!」と、更に泣けてくる話でした。

空港ロータリーでお姉さんと別れ、北海道の滞在時間は約24時間。あっという間に福岡に戻って来ましてお土産を買い損ねており、帰宅するなり娘と息子にがっかりされました。観光じゃありませんからね(;^_^A。

お線香をあげたいだけの目的で、こんな風に強行するタイプの人間ではないのですが、行けて良かったです。一番は元気なうちに順と会えてればベストでしたが、モヤモヤしたまま時間ばかり過ぎるよりも、思い切ったことで完ぺきとは言えずともスッキリとした気分になれました。悩みやストレスの発散の仕方は人それぞれだと思います。私は花やDIYや犬たちで解消され、夜ドライブやゴルフなどもその手段です。ただ悩みごとの根本が解消されぬままの時は、いつもの手段では無理だということは分かっていました。一瞬忘れるだけでダメなときは思い切らないかんですね!

まだ他に悩み事ありますが、一番の引っ掛かりが取れたので、どうにかこうにかやって行けそうです。

 

 

あかつき・施設長・中村 猛