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「我が家のルール・躾・虐待?」中村🍀

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私の母はとにかく厳しく、全て私が悪いわけですが、北海道の真冬にパンツ一丁で外に放り投げられ家に入れてくれなかったり、曾祖父愛用のキセルで私の頭や肩を打ってきたり、私が体格が良くなるにつれ、私の剣道の竹刀や木刀で体を打つなど、今なら虐待と言われかねない厳しさでした。そんな母のソフトな方の躾をお話します。

私が小学生ごろ、ファミコンゲームが発売され、友達もこぞって購入してもらい楽しそうにしていたのを見て、母に欲しいとねだったことがあります。私:「みんな持っているから俺も欲しい!買って?」、母:「うちはゲームは買わない。皆って全員かい?よそはよそ、うちはうち!友達とあなたは違う!!」と決して甘くなく、私はあきらめ、その後中学から新聞配達のアルバイトをし、親から小遣いを一切もらわないと決め、欲しいものは自分で働いたお金で買う…早くから自立してしまい、親がお金を出すのは勉強に関することだけでした。だからと言って、何だかんだ自分でゲーム機を買うことは一度もありませんでした。”人は人、自分は自分、人に流されるな!”という躾でした。

またもう一つ、小学5年の頃、担任の女性の先生に、坊主頭の私の頭を見て、「中村君の頭の形はいびつだね」と気にしている事を言われたので、「先生の顎は右に曲がってますよ。言われて嫌じゃありませんか?」と言い返し、結構ベテランの先生でしたが泣かしてしまったことがあります。先生が泣いたことが大騒動になり、母が学校に呼び出され、私が何だか悪いような雰囲気の中、あったことの事実を踏まえ母が言った一言「先生は気にされている事を言われ泣いたんですね?!息子も頭のことは気にしていますが、よく泣かずに我慢できたなって思ってます!」でした。帰宅し母からは、人の見た目のことを決して悪く言ってはいけないとくぎを刺され、されたことをやり返すことも良くないと怒られました。

一般的な子より悪ゴロの私は良く親に迷惑をかけてきたと認識しています。母からもそう言われつつ、”学校やらに呼び出されたことは何度もあるけど、そんなに悪かったイメージがないとよね。性格も曲がらんかったし、おまけにあんたはお金がかからんかったしね~」と、妹たちにはお金がかかったと皮肉ってました。

私の家にはなぜか家訓まであり、特に長子の私は半端なく躾けられ(母に)、それに反発した時期もありましたが、どうにか社会人になれています。我が家の家訓の最大の教えは、”自分を律し、人には優しく…”みたいなものがあります。嫁いできた母も、この家訓ばかりは大事とうるさく言ってきました。他はくだらないものもあるとか言って父と口論していたのも懐かしいですが、私には到底かなわない父の人徳の多さなどは、この教えがあったからだろうと母が良く言っています。父はただただ優しい人です(父に怒られた記憶がありません)

因みに、母がくだらないと言いつつ私の息子まで受け継がれてしまった家訓の一つは、”中村家の男子の名前は、漢字一文字で表すこと”となっており、祖父は寛(かん)、父が照(てる)、私が猛で、息子が颯(はやて)です。私が小さい頃から父に”一文字で考えておけ!”いわれていました。

私も親として、母程体当たりで厳しくはしませんが、我が家の教えとしては子供たちにも伝えていくべきものがあると思っています。ただこのところの、子供のかわいそうな報道を多く見聞きし、、自分の子どもの育て方・考え方って、果たして人はどう見るのだろうか…を考え始めたら、いつものごとくブログが長くなっていましたので、これを①として続きを第二段で次回書いてみようと思います。

 

あかつき・施設長・中村 猛🍀