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「自粛って難しいですか?」中村🍀

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新型肺炎は、毎日のトップニュースであり、施設管轄課からは、厚労省からの通知事項などを毎日メールして来ており、年度変わりの繁忙期にもかかわらず、あちこちがバタバタしている感じですよね。

先日皆さんもショックを受けたでしょう、志村けんさんの急逝のニュース。団塊ジュニア世代の私としては、小学生の頃に「8時だよ・全員集合!」や「加トちゃん・けんちゃん…」をタイムリーで見ていましたし、息子とよく「天才!志村動物園」も見ていましたので衝撃でした。

志村さんの一報は福岡で知ることになりました。こんな時にですが、娘が大学進学を前に学生寮へ引っ越しの日でした。私は荷物をマイカーに詰め込み、朝から何のニュースも見らずに高速を一人で走り、都市高速を降りたころに、娘と家内が寮に先に着いたと連絡があった時初めてスマホの速報蘭で志村さんの事を知り、思わず車内で「はぁ!!?」と叫んだくらいです。寮に着くや否や娘たちと報道の事を共有しがっかり😞モード。

この日、他のご家族も数件入寮されており、私と同じ車で鳥取から来られたお父さんがいらっしゃり、男子禁制の女子寮なもので、玄関前で取り残されているのを見てお声掛けしました。「志村さんのニュース今知りました。朝一で鳥取から出てきてナビしかつけておらず、家族は新幹線だったものですから、今知ったんです」と。続けて「鳥取は感染者がまだ出てないんです。福岡は20人ぐらいでしょ?(3/30現在。今は100人を超えています)静かな地域から娘を遠くに出す心境と言うもんは、たまりません。ちょいと来れる距離じゃないもんですから」と、娘を持つ父親の正直な気持ちを吐露されました。熊本からならちょいとは行けるけど、それでも私もかなり心配で同感でした。ましてや志村さんの報道直後だったので、「くれぐれも娘に気を付けるよう言いきかせましょう!」とお話しました。

荷物の整理も落ち着いたので、午後3時くらいだったでしょうか…帰る前に娘にエールと言うかお願い事というかいくつか物申してきました。「周囲に気を配れるようになりなさい」「自分の行動に責任が持てるようになりなさい。人に流されてはいかん」「困ったことがあったら我慢せずにすぐに連絡してこい」などなど。そして「コロナの事は対岸の火事ではないからね。自分の事・家族の事、知人や友人の事と思いなさい」と強く付け加えました。少なからず娘も志村さんの事はショックを受けておりましたので、言葉は刺さったと思います。

ご入居の皆様には外出制限などをお願いしており、熊本での感染状況も市中感染に移行しているような雰囲気の中、まだまだ世間の余裕な雰囲気を見て、ここまでご入居者にストレスのかかる生活をしてもらっているのに…同じ方向に向かわない人がまだいることに、腹立たしさを感じてしまうのは私だけではないと思います。

桜の時期、入居の皆様でドライブがてら近くの運動公園にお連れし、気分転換をと考えたのですが、この状況で万が一を考えると躊躇してしまい、今年はあかつきの桜で我慢してもらうしかなかったです。

この先、知った方や身近な方が感染しないように、みんなが一緒になって同じ方向に向かうのはどうしても無理なんだろうか…一個人での想い・大多数の想いは、少数の方々に届くのでしょうか。悩ましい問題です。

※自粛によって苦しまれる方も居ることは分かっていますし、私たちのようにテレワークなどできない業種があることも理解した上での文章です。

あかつき・施設長・中村 猛🍀