あかつきの実践ブログblog

「A rolling stone gathers no moss」中村🍀

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私が小学生まで住んでいた北海道・千歳の支笏湖付近に、「苔の洞門」と呼ばれる観光地があります。父親のドライブ好きによって何度も出掛けた記憶があり、今どうなっているのかネットで調べましたら、何度かの水害で閉鎖中になっているとのこと。少々がっかりです。

初めて行ったのが年長さんの頃と思いますが、その苔を見ながら父から”転石苔むさず”ということわざを教えてもらいました。私が初めて覚えたことわざだと思います。

当時父は、「流れのある川の中の石は苔があまり付かんのだぞ。ここにある苔は動きがないからびっしりついて光ってキレかね」と、このことわざを簡単に説明しつつ、「石はどっちがよかっだろね?川の中で活発に動き回れる石と、動かず苔がついてキレイになれる石。お父さんはどっちもありだな!」と…あの頃は何とも思いませんでしたが、父なりに私の将来の姿はどっちでもいいぞと言ってくれていたのだと思います。小6ごろになると、このことわざの意味の理解が完全にでき、更に何度も父とドライブに出かけていた頃、”転石苔むさず”を図書室で調べたことがあり、二つの解釈があったことを知りました。

ひとつは、語源となったイギリスの解釈です。イギリスでは、落ち着きのない人たちはお金もたまらないし結局大成しないという戒めや忍耐の必要性の意味で、苔を利益とか価値のあるものとして肯定的にとらえています。これがアメリカにわたり変化しました。活発に動いている人はいつまでも古くならず新鮮だと。伝統や歴史は古臭くて価値のないものとするポジティブな考え方として苔を否定的にとらえているそうです。

私を含め皆さんがどちらの解釈で学んだかは分かりませんが、私は父に”どっちもありだ!”と言われていたので、調べた時は妙にどっちにも共感でき、今この話を思い返してブログを書きながら、再度”俺はどっちかというとどっちでもなく、またどっちも気質的にはあるな”と思えました。父はどっちかに偏っても構わないと教えていたのだと思いますが、”自由に生き(行き)なさい”とアクティブにドライブに連れ出し、北海道の自然を沢山見せてくれながら”デカくなれ!”と私を育てていたのかな…と感じました。

そしてこの6月下旬、娘が自粛明けで福岡に戻る前日に、娘・息子を連れて父・母にあわせに行ったとき、病気持ちになってしまった父が、大人しい私の息子に対して「もっと活発な方が男の子👦はよかばい!」と言っていた光景で、ふと私の小さい頃を思い出し、この昔話をブログに載せようと考えたのです。ちなみに父は私に”転石苔むさず”を教えたことは全く憶えていませんでしたが、苔の洞門に何度も一緒に行ったことは憶えていました。

 

忍耐をすることも、時には新しい事への挑戦をすることも、どちらも大切だと思うので、父の言う”どっちもありだな”という考え方は、”どっちともアリだな”という認識で、このスタンスをバランスよく貫けたらと思っております。

               (苔の洞門)

 

あかつき・施設長・中村 猛🍀