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大人って?

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 子供・大人・高齢者、違いって何でしょうね、よく「子供だから~」「大人だから~」「高齢者だから~」とか言ったり言われたりします。私は家で子供を注意しているときに「大人はいいよね!」と、子供から言われます「なんで?」と聞くと、「勉強しないでいい」「好きなことできる」「なんでも買える」と言われます。この時にムキになって言い返すとただの子供同士のけんかみたいになってしまうので言い返すようなことはせずに、自分の子供のころから働きだすまでを掻い摘んで話すのですが、なかなかうまく伝わりません(-_-;)

よく考えてみると、自分も大人になってから親から言われていたことが理解できてきたし、自分も子供のころは同じように思って「はやく大人になりたい」と思っていたような気がしますし、実際に大人になって仕事に就いて苦労してなんとか独り立ちできるようになってからの経緯・経験を子供たちに話しているわけなので、実際に経験していない子供たちには想像すらできずに、ぴんと来ないんだと思います。

そこで、想像しやすいように「誰が~どうすると~どうなる?」など、人の気持ちを考えさせ、さらに「じぶんだったら?」と、自分に置き換えて考えさせるようにしています。だた怒ったり、注意したり、言うことを聞かせるように話すよりも効果的だと思ってやっています。

 

あかつきでも、ちょっとした入居者同士の小競り合いみたいなのがあります。理由を聞いてみると「にらみつけてきた」とか、「陰で悪くちを言われた」「通り過ぎざまに意地悪される」などなど、子供の喧嘩みたいな些細な要因のことが多く、「いい歳して目が合ったくらいで」と思うこともありますが、両者の言い分を聞いて解決策を見つけていかなければなりません。中には根本的に、生理的に合わない人同士も居るので、解決策はなく、両者が納得できる「落としどころ」を探して提案していっています。

このような場合は、入居者のほうが人生経験が豊富なため、私たち職員の一方的な注意「あーしたほうがいい」「こーしたほうがいい」などよりも、「どうしたいですか?」と入居本人に問いかけるようにすると、決まって自分から良い落としどころを考え付いてくれます。

また、興奮している人の興奮を抑えるためには、「言葉選び・声のトーン」が大事だと思います。職員としてケンカの仲裁をしなければと思い、入居者との間に入ってみたものの職員も一緒になって声が大きくなり「ワーワー」言い争いになると、収拾がつきませんよね。まずは相手をおちつかせてゆっくりと話を聞くことが大事だと思います(^^)

子供と高齢者の間の世代の私たち「中年層」が「懸け橋」になって日々の生活を上手に循環させていけるように、怒らず、穏やかに、よく話を聞いて理解して、「良い大人」を目指して頑張っていきたいと思います。

相談員 中山