あかつきの実践ブログblog

旅立ち、別れ

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私事ですが、二年前の暮れに父の難病が見つかりショックを受けました。10年近く前から、体幹や行動がおかしくなりパーキンソン病の治療を始めていました。私も、専門学校から現在まで福祉に携わってきて、初めて見たハンチントン病でした。
この職業なのに早く気づいてあげられなかった事を反省しました。先生から難病についての説明を受け、「遺伝子病でもあります。」の言葉に・・・父の事、そして子供達まで考えてしまいました。頭の中は、パニックに近かったです。ハンチントン病が分かってからの昨年は、コロナ禍で帰省も出来ず、電話で父の様子を母から聞き、父とも話「長生きしたい」と一言、私も同じ思いで長生きして欲しいの願いもあり、色々な事をケアマネと話し合い、お願いをしていました。区分変更や特養申請もしました。この職業でしたので、行動は早くしたつもりではありましたが・・・父の衰えが著しく、会いたい、でもコロナ禍なので会えない。心の中でごめんなさい、言葉では優しく言えず、力強く励ますだけ、父には元気でいて欲しくて・・・
病気が分かってから、半年後には誤嚥性肺炎での入院、えっ?病気の進行が早過ぎる、これからどう私が行動すればよいのか?会いたい、でも・・・の葛藤でした。
でも、頑張ってくれる父なので、コロナ収束したら父の故郷福島へ帰省しよう!が合言葉でした。絶対大丈夫!父なら元気になると思ってましたが・・・絶対、という言葉はありませんでした。その3ヶ月後、また緊急入院です。それも、ハンチントン病をみつけてくださった主治医の先生からの電話でした。「コロナ禍だけど、早く会いに来た方がいいでしょう。病状が悪化してます。こんなに進行が早いとは?」の一言でした。遠距離、コロナ禍、考える事は沢山ありました。
でも、職場から「一人っ子なので帰りなさい」と言って頂き帰ろうとした矢先、父は私を待たず旅立ちました。
いつか、会える、大丈夫ではなく、大切な人に会える時間があれば、短時間でも会って下さい。
人はいつかは旅立ちます。
その前に、自分に悔いない様に・・・いろいろな病気がありますが、生きている時は面倒、うるさい、またがあると思われますが、人生にまたはありません。
悔いる事より、して良かったと思えるように・・・今できる事を、少しでもしてみて下さい。絆をつなげて下さい。

 

コロナ禍ですが、入居者様、ご家族様に寄り添えることを願い職務に就かせて頂きます。

 

介護職:鈴木