学童保育施設の実践ブログblog

先輩や指導員に感謝…《南小クラブ》

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ある日の宿題の時間。毎回、この宿題に悩まされている4年生のMちゃんですが…この日も、学童に帰って来るなり、吉良指導員の横に席をゲットし「先生教えて!」と言いにきました。(毎回そうなんですが…)そして、取り組み始めたのは、算数の、「がい数」

「がい数の宿題」

難しいです。吉良指導員も、Mちゃんの為に、丁寧に教えていましたが、今日は、どうもいつにも増して頭の回転が上手く回らない様子…。「分から―ん」と嘆きながら頭を抱えていました。そして、おやつの時間になり「一旦、休憩して、おやつでも食べたら?」と声を掛けました。(行き詰まったら、違う事をする!)そんなつもりで声をかけたものの、Mちゃんは、そんな気にはなりません。すると、突然立ちあがり、宿題をしていた6年生のK君の所へ…。「K君、教えて―」と言いながら目の前に座りました。(珍しい組み合わせだなと思いつつ…)K君も自分の宿題をやめて、Mちゃんに教え始めました。優しいですよね!

そばで様子を見ていましたが、K君が一つ一つ丁寧に教えている中、ふとMちゃんが「あー」と言いながらうなずいたのです。しかし、私はMちゃんの表情を見て、今のうなずきは、本当に分かったのか?と思い、突っ込みを入れてみる事に!「Mちゃん、今、うなずいていたけど、分かったと?」と聞くと、何と!何と!あっさり「分から―ん」と…。K君も私も「はぁ―!あーって言って、うなずいたけん分かったと思ったたい!」と大笑いしながら言葉を返すと、Mちゃんもゲラゲラ笑いながら「間違えたったい!」と。いやぁ~Mちゃんのうなずきに騙されました(笑笑)

大笑いしつつも、やっぱり理解しないと前には進みません。K君も「なら、もう1回!」と言いながら教え直し。すると、今度も「あー」と言って、答えを書き始めたMちゃん。さっきの事もあったので、K君更なる突っ込みを入れます。「M、今度は本当に分かった?」と聞くと、「分かった!」と言います。今度は間違いなそうです(笑)

こうして、無事にがい数の宿題は終わり、Mちゃんも、先生やK君に教えてもらった事で、感謝の思いを、こう伝えていました。「有難い・有難い!」と…。それも、しみじみと…(笑笑)きっと学童に来てなかったら、家に帰って1人で行き詰まっているだろうなと思いつつ、周りの助けを得て、この日の宿題を終える事が出来ました。Mちゃん、ご苦労様!そして分かるまで付き合ってくれたK君も、ありがとう!               高木佐代美