学童保育施設の実践ブログblog

「一緒にサッカーする?」《なかよしクラブ》

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先日、子どもたちがお昼に下校してきた日のことです。
「今日はたくさん遊べる!」
と鼻息荒くサッカーグラウンドに飛び出して行った男の子たち総勢12名。自分たちでチームわけをして、自分たちでキックオフ。いつもの光景でした。
しかしその日は先述した通り下校時間が早かったため、園庭にはまだお外遊びを楽しむ白川幼稚園の園児達の姿が。
普段はなかなか見ることのない、小学生のお兄ちゃんたちの楽しそうなサッカーに気付いて、グラウンドの柵から頭を覗かせて興味津々です。
そんな幼稚園さんたちに気付いて
「いっしょにやる!?」
と声を掛けてくれたのは、2年生のRくん。年中さん、年長さんの男の子たちは、まさか誘ってもらえるとは思っていなかったようで、ちょっと緊張ぎみに
「やりたい!」
と返事をしました
そこで全メンバーに声を掛けてくれるRくん、チーム分けのし直しも、男の子たちは楽しそう。

「あ、Sくんの弟だろ?Sくんと同じチームにしよう!」
「あれ?君習い事いっしょじゃない?」
など、率先して園児達と交流してくれます。
「あ、この子サッカーうまいばい!お兄ちゃんおるもんな?」
「この子もうまいばい!チーム別々がええね!」
と全体のバランスを取るのは上級生の2人。
「あんね、わからんかったらね、おれたちはあっちのゴールに決めればいいけん。」
とわかりやすく情報を提示するサッカー経験者たち。
最初は恥ずかしがっていた園児達ですが、ものの数分でサッカーグラウンドはワールドカップ並の盛り上がり。
園児がゴールを決めると、同じチームの学童さんが両手を上げてワッと盛り上がり、沢山賞賛の言葉を投げかけてくれます。だんだん目がキラキラしてくる男の子たち。

「ナイスキック!!!」

ゲームの途中でお迎えがきた園児を、わざわざ柵の外までお見送りに来て
「楽しかったね、またね」
と頭を撫でてくれる4年生のキャプテン。
危ないことがないようにと気をつけていた私でしたが、皆の自発的な行動に驚かされっぱなしでした。
なんと遠慮もしているようで、園児たちがドリブルしてるときはボールを取らなかったり、パスを回してあげたりと、指導員なみの気回しには脱帽でした。
中には転んだり、お友達とぶつかってしまった園児さんもいて怖くなかったかな、大丈夫だったかな、と心配するのを他所に、翌日幼稚園に出勤した私に駆け寄った園児たちは口を揃えて言いました。
「またしょうがくせいとサッカーしたい!」
「きょうもできるかな!」
その事を学童でみんなに伝えると
「へへへ、仕方ないなー」
と満更でもない様子。
君たちもちょっと前まで園児さんだったのに、いつの間にかこんなに立派なお兄さんになったんだねと嬉しく思います♪

中村 ともよ