学童保育施設の実践ブログblog

集中するって、いいものだ!《南小クラブ》

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学童に帰ってきたら、まず1番にやるのが宿題。この宿題の時間も、日々色んなエピソードがあるのです。帰ってきてすぐに、サッと終わらせる子もいれば、プリントを半分まで終わらせ、「先生、終わった!」と自信満々に伝えにくるものの…ん?なんか、おかしい?と感じ「ホントに終わった?じゃあ、ちょっと見せてくれる?」と突っ込むと「……………あっ!まだ半分残ってた」と言いながら渋々やり直しする子と様々です。そんなある日の事、2年生のR君が「先生、宿題、学童で全部終わらせないと、いかんと、お母さんから言われた」と言いにきました。R君、宿題よりも遊びが優先(他の子ども達もそうですが)学校で頑張ってきた分、学童に帰ってくると、どうもスイッチが、入りません。でも、この日は「先生、俺の宿題見とって!」と言われ、宿題部屋に移動し、見守る事にしました。シーンとした部屋の中で、黙々と取り組むR君。すると、その様子を見ていた、H君が「俺もこっちの部屋でやっていい?」と言いにきます。R君は「いいよ!あっでも、喋ったらいかんばい!集中してせなん!」と…。それから、H君も隣に座り、約束通り、喋る事なく黙々と取り組んでいました。

「さぁ!やるぞー!」

ものの数分で、国語のプリントを仕上げた2人。するとR君「いやぁ、集中するって、いいもんだね~」と言いにきます。私もつい、「だろう!集中してすると、あっという間に終わるでしょう」と言葉を返しました。R君も納得の様子!

「集中・集中」

この日の宿題をやり遂げた二人は、スッキリ顔で、外へ遊びに行きました。子ども達にとって、宿題は大仕事!やらなきゃいけないのは分かっているけど、遊びたい!そんな気持ちと葛藤しながら、鉛筆を動かしています。これからも、そんな子ども達に、お疲れ様!と声をかけ続けていきたいと思います。                     高木佐代美