学童保育施設の実践ブログblog

隙だらけの缶けり《南小クラブ》

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先日の外遊びでの事、また学童に遊びに来てくれた、6年生のT君。ちょうど運動場では、1・2生が遊んでいる時でした。T君がやって来ると、みんなが集まり、ボール蹴り(缶けりのルールで)をしよう!という事になり、遊びはスタートしました。

「鬼決めるぞ!!」

T君の声掛けで、じゃんけんで鬼決め。最初は、2年生のD君がする事になりました。夕方の運動場は学童さんだけの貸し切りなので、広い範囲で思い切り遊ぶ事ができます。この日も逃げていい場所は、運動場から中庭までと、かなりの広範囲。一度、逃げて隠れてしまえば、見つける方も大変です。案の定、逃げ隠れした子ども達は、鬼の動きを見ながらボールを蹴るチャンスを狙っています。D君も蹴られまいと、ボールを守りつつ、お友達を探します。しかし、待てど暮らせど、なかなか見つける事ができません。とうとう見つけるのをやめ「暇だなぁ」と言いながら、なんとボールを枕代りにして寝転んでしまいました。余裕のD君…。

「暇だなぁ~」

 

でも、そんな余裕のD君の近くには、ボールを蹴ろうと狙っている1年生の男の子が、木の陰に隠れています。

「息をひそめて」

D君との場所から2・3メートル位しかないのに、全然気づかず…すると、D君、全く姿を現さない事に、しびれを切らしたのか、再び起きあがり、陣地から動き始めました‼️今度こそは見つかると思い、ドキドキしながら見ていると…。「ちょっと俺、あっちに行ってみよう!」といいながら、向かった先は、全くの逆方向。案の定、木の陰に隠れていた男の子は、チャンスだと思い、ボールを蹴りに行きます。思い切り蹴ったボールは、D君の方へ…。しかし、蹴られた事すら気づかず、ひたすら誰もいない方向へ向かって、「おーい誰かいますか?いるなら返事して~」と…(笑)(誰も返事する人なんていませんよね 笑)1年生の男の子も、気づいてくれないD君に「あの…ボール蹴ったんですけど」と叫びます。そこで、やっと気づいたD君。「えー!!」といいながら、何だか恥ずかしそうに戻ってきました。そんな姿を見ていたお友達も、大笑い。そして、D君も自分の行動に大笑い。みんなで笑い合う姿は、本当に楽しそうでした。               高木佐代美