学童保育施設の実践ブログblog

年齢を強調、体力を気遣う優しい6年生《南小クラブ》

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先週、外当番をした時の事。6年生の女の子達から「先生、8の字鬼しよう」と誘われました。8の字鬼、その名の通り、運動場に8の字を書いて、その道内しか逃げ回る事しかできない鬼ごっこ。それだけじゃ物足らないので、道を延長したりもするのですが…。この日は近所の6年生のお友達も参戦して、行いました。まずは、鬼決め。何故か鬼ごっこをする時は、私が1番最初にならないといけないという、おかしな?決まりがあります。「何でいつも先生が1番にせなんと?」と聞くと…子ども達曰く、私が鬼をすると面白いと…。「何が面白い?」と聞くと、「追いかける姿とか、44才になっても全力で走る所とか…」と言うのです。(年齢は言わなくていいのに!)「それに、走れるのは学童の先生の中では、高木先生しかおらんたい」と言うのです。まぁ確かに、南小クラブの指導員の中で1番若いのは私ですが…(笑)私も体を使った遊びをする時は全力でやっているつもりです。相手は小学生といえど、手を抜くと面白みがないからですね。しかし年も40を越して来ると、気持ちには自信があっても、体力の限界が来るのは早いものです。走り回ってほんの数分後には、ハァハァ言っている自分がいます。この日も、スタート直後から息は上がり、なかなか捕まえられず苦戦していました。するとKさんがみんなに「ちょっと待って!先生、44才危険!可哀想」(また年齢を強調して言ってる)と呼びかけます。そんなKさんの声を聞いた他の子ども達も足を止め私を見ます。つい私も「ちょっとごめん、1分間休憩させて!そしたら、また走り出すけん」と言いました。するとKさんの周りに集まり出し、輪になって何やら話を始めていました。しめしめ、これは、鬼を交代する?という会議かと思いきや、話し合いが終了し私の元へ。そして「先生、鬼きついだろうけん、もう1人鬼を作る事にしたから」「そして、鬼も逃げる人も走らず、早歩きで行く」「更に、捕まりやすいように鬼だけ通れる近道を作るけん」と…。ガーン!結局、まだ鬼をするのかい!と心の中で思いつつ、まっこれも優しい気遣いだと思い、再びスタート!全員が早歩きするので、まるで競歩の選手みたいになり、その姿がおかしくて,みんなで大笑いしてしまいました。早歩きルールに変えた事で、今度は簡単に捕まるだろうと思いきや、これまたみんなの早い事。なかなか捕まえられず、とうとう、わざとペースを落としてくれ、「先生、タッチしていいよ!代わってあげる!やっぱり44才には厳しいね!」と、また年齢を言われた私でした。となんだかんだ言うものの、気遣ってくれる優しい子ども達。遊びを通して、まだまだ体力をつけていかないといけないなぁと痛感した高木でした。次回はお手柔らかにお願いしますよ!

            高木佐代美