小学校から風の子キッズのある風の子保育園まで、約1キロの道のりを歩いて帰ってくる子どもたち。
1年生の間は私たち支援員と一緒に交通ルールを確認しながら帰っています。
道を渡る際にはしっかりと手を挙げて左右の確認を行い、
自分の目で見て判断することを伝えていますが
少しずつ子どもたちにも浸透してきたようです。
1列に並んで下校している1年生。
ふと見てみると道中様々なものが子どもたちの目を引いていることに気が付きます。
学校を出るとすぐに見えてくる田んぼには最近水が張られました。
今までは気にせず通り過ぎていましたが、
水がある田んぼにはたくさんの生き物が生息しています。
一度そのことに気づくと、子どもたちにとってとてもわくわくする場所へと変わっていきました。
「カエルおった!」
「あ!アメンボ!」
「どこどこどこどこ?」
「せんせー、なんかへんなのがおったよー!」
と大盛り上がり。
最初のうちははしゃいでいた子どもたちですが、一か月ほど経った今は、
ただひたすらに田んぼの水面を観察しながら歩いています。
…結構静かです(笑)
時折誰かが「あ!おった!」と声を発すと、列が急に止まります。
”ジ~っ”と視線の音が聞こえてきそうなほどに、真剣なまなざしで生き物を追う子どもたちでした!
途中に流れる川も子どもたちの目を釘付けにします♪
川やその脇を流れる水路には何といっても魚がいます。カニもいます。
ここでも絶対に見逃すまいと子どもたちの視線に熱が入ります(笑)
アブラハヤやコブナを見つけた日は”良い日”となり、
見つからないと「今日はなんもおらんね~…」と残念そうに肩を落とす様子に
自分の小さいころを重ねると”そんなこともあったな~”と
なんだかとても共感してしまいます。
中々日影がない道中なのですが、民家の陰で少しだけ休める場所があります。
ここで休憩をとると、約半数の子どもたちが一斉に水筒を取り出します。
しかし何故か残りの半数の子ども達は一斉に塀に生えている苔を指でつつきはじめます。
とても不思議です(笑)
この苔が乾いている時は触るだけでポロポロと崩れ、
雨が降った後や降っている最中はしっとりとしている
その感触の違いが病みつきになるようです。
ここでも子どもたちは黙々と塀をつつき続けるのでした!!
田んぼに水が引かれると、川の水が少なくなること。
ドクダミの葉はくさいこと。(良い匂い~!と喜んでいる子もいますが笑)
様々な色のトンボがいること。
毎日同じ道を歩きながら、身の回りの小さな変化に気が付き、
観察をしたり、疑問に思ったり、実際に触れて感じる子どもたち。
そんな些細な事を友達や先生たちと共有しながら歩いて帰る時間は貴重なものかもしれませんね。
身の回りの景色を切り取る子どもたちならでは視点に時に驚かされたり、微笑ましく思いながら
これからも見守っていきたいと思います(*^▽^*)