学童保育施設の実践ブログblog

夢中になり過ぎて(南小クラブ)

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9月に入り、日中は暑さが厳しい時もありますが、ほんの少しだけ秋の気配を感じられるようになりましたね。さて学校も通常通り始まり放課後保育に戻った学童ですが、外遊びが大好きな子ども達は連日のように色んな遊びが盛り上がっています。そんな中、1年生のSさんとYさんは共通の好きな遊びがありまして‥それは昆虫探し!自分の虫取り網と虫カゴを持ってトンボやバッタ探しに夢中になっています。Yさんが必ず指導員に伝える言葉「今日も虫取り頑張って来まーす!」と言い運動場へ。気合いが入っていますね(笑)

採れるかな?

草が生えている場所に移動した2人。目的のバッタを探していたところ、大きなバッタを見つけたSさん。「おったー!」と大きな声で言いながら被っていた黄色の帽子で捕まえました。そして虫カゴを持っていたYさんに「こっちに来てー捕まえたよ!」と一生懸命伝えています。

捕まえたよ!

しかし、肝心のYさんはトンボに夢中‥。夢中になり過ぎてSさんの声かけにもしっかり反応出来ず「えっ?何?何て言ってるんですか〜?」と耳を傾ける姿も‥そんな姿に少々イライラし始めたSさんは‥「だ・か・ら!バッタ捕まえたんだってば!」と言いながらSさんの元へ。「Sちゃんお待たせ〜」と言い、Sさんが恐る恐る帽子をあげようとすると「あっ、ちょっと待って!入り口(虫カゴの扉)開けるから」と‥。しかしスライド式の扉が調子が悪く上手い事開きません。それを見たSさんは更にイライラし「ちょっと早くして!バッタ逃げるじゃん」と言うと‥Y「まぁまぁそんなに焦らない焦らない」と言いながら慌てる様子もなく‥しかし、まだまだ続きがあってY「そんなにプリプリ怒っているとバッタは怖がっているかもよ!」S「そんな事言ってる暇があるなら、早く入り口を開けて!手しっかり使って!」とガツンと言います。そんな対称的な2人のやりとりを見ながら、何だか可愛いなぁなんて思いながら思わず笑ってしまいました。するとSさんから「先生も笑ってないで助けてよ!」と言われる始末‥(大変失礼しました)Sさん必死だったのです。そして無事に扉も開き確保する事が出来ました。バッタをゲットする事ができた2人は、さっきまでの言い合いはどこへやら??なんだかんだで結果オーライですね(笑)この日は小さな虫カゴに大きなバッタが3匹。2人とも本当は持って帰りたかったのですが、今度は真剣に話し合い考えた結果、狭い場所ではすぐに弱ってしまうかもしれない、もしかしたら死ぬかもしれないという事で最初の場所に戻してあげようという事になりました。2人は仲良く元の場所へ‥3匹のバッタに「また明日ね!」声を掛けていましたよ。きっと明日も2人は張り切って探しに行く事でしょう。対称的な2人のやりとりが、もしかしたらまた見られるかもしれませんね!      高木佐代美