学童施設の花壇がある場所に椿の木があるのですが、毎年この時期になると、椿の実が熟し 実の口が開き、焦茶色をした実が地面に落ちています。そんな椿の実に興味を持った3年生H君とO君。地面を見ながら一つ一つ拾っています。
沢山見つかるかな?
黙々と探し続ける2人。見つかる度に「あった、あったー」と言いながら、何だか楽しそうに収集していました。
沢山取れたよ!
取れた実を見せにきたH君が「先生、この実は油が出るんでしょう?」と言います。どうやらお母さんから話を聞いていたようでした。そこで私がこんな話をしてみる事に。それは私が小学生の頃、祖母がこの実を使って椿油を作っていた事。自分で作った椿油を頭皮につけてマッサージしていた事など‥よく祖母から、これを頭につけると髪の毛が潤って髪がツヤツヤになるんだよ!髪の毛も抜けにくくなるし、頭皮をマッサージする事で血の流れも良くなり、健康な地肌になるという事も言われてたんだ。だからおばあちゃんの言う事を信じ、先生も髪につけてマッサージしてもらっていたという話をしました。H君は興味津々で私の話を聞きながら「こんなに小さい実から油が出て髪の毛につけられるなんて、スゴイ実なんだね!だから先生の髪はいつもピカピカなんだ!」と言います。H君にとって魔法の実のように感じたのかもしれません。そんな話をしている所で、ちょうどお母さんが迎えに来られたので、こんな話をしてましたよ!と今日のH君の様子や私の体験話を伝えました。すると、お母さんも興味を持たれ椿油の作り方も尋ねられる程、話は盛り上がりました。作り方に関してはちょっと勉強不足だった為、ハッキリと答える事が出来ませんでしたがH君が自分で調べてみると言ったので、また後日聞いてみたいと思います。さてそんなスゴイ力を持った魔法の実はどうしたかというと‥ビニール袋に入れられ大事そうに持って帰っていました。H君にとって宝物となったみたいですね! 高木佐代美