朝の集まりや、帰りの集まりをする時に、お友だちの頑張っていたことや、優しかった姿をみんなに発表しています。
これは先日のエピソードです。
いつも戸外遊びから帰る際、大好きな三輪車に最後まで乗っているS君。
「お部屋に帰るよ~。お片付けしよう。」
と言っても、
「やーだよ!!」
と一筋縄ではいきません!!💦
ある日、みんなが部屋に戻る前に園庭を見ると、三輪車、フープ、ボールが散乱していました。近くにいたS君に
”全部の三輪車のお片付けを手伝ってほしい”
と伝えると、珍しく自分の三輪車を素直に直したかと思うと、ぱっと走って部屋のほうへ行ってしまいました。
”今日は珍しくすぐ片付けてくれたな!でもお手伝いまではしたくないか…”
と思いながら一人片付けをしていると、そこに三輪車に乗ってS君が登場!!
なんと端っこにあった三輪車を取りに行ってくれていたのです!✨
その後もその場にある三輪車・フープ・ボールなどを全て勢いよく片付け、最後まで手伝ってくれました。
その姿がとても嬉しく、
「S君ありがとう!嬉しかったからみんなに今日発表するね!」
と伝えました。
その言葉を覚えていたようで、お集まりに早くから座って待っていたS君。みんなにその事を伝えると、チームの全員が自然と大きな拍手をしてくれました。
拍手されたS君はとっても嬉しそうで、その温かい空間に包まれ、私もとっても嬉しい気持ちになりました。
お友だちの優しかった姿、頑張った姿に対し、素直に”すごい!”と思い、拍手で認めてあげられる子どもたちは、本当に心がきれいです。自分のことだけでなく、自分以外の人のことへも興味が出てきたり、思いやろうとする気持ちが芽生えているのだと思います。そして褒められたお友だちも、それが自信になり、いろんなことに対して意欲的に取り組んだり、頑張ろうとする姿が見られるようになるのではと思います。
これからもお友だちの優しい姿、頑張った姿はみんなで共有し、みんなで褒め、
”ほめられるってうれしいな” ”もっともっとがんばろう”
”おともだちすごいな” ”わたしもやってみよう”
そんな気持ちを育んでいけたらと思います。
林田