風の子保育園の実践ブログblog

「ヒヤッ・ギュッ・ドロッ(感触遊び)」 (0歳児 はな組)

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 梅雨に入り、外に遊びに出られない日が多くなってきました。

 久しぶりの晴れの日、「今日は外に出られるかな」と考えていても、黄砂やPM2.5の飛来が多く、室内遊びに変更する日も・・・

 

 そんな中、先日、片栗粉スライム(片栗粉に水を混ぜたもの)で感触遊びをしました。

 “思いっきり遊べるように”と考え、遊びのスペースにレジャーシートを敷きました。すると、保育者がシートを敷いたことに気づいた子どもたちが、すぐに興味を持って集まって来ました。

 

 片栗粉に水を加える前に、“片栗粉そのものの感触に触れてみてもらいたい”と思い、ボウルの中に片栗粉を入れ、子どもたちの前に置いてみました。すると、普段は興味のあるものに手を伸ばし、触ってみようとすることが多い子どもも、初めて見る白い粉に手を伸ばすことをためらっている様子でした。

 そこで、“触れても大丈夫な物”“怖くない物”であることを知ってもらうために、保育者が粉の中に手を入れたり、握ったりして、「ほら、サラサラしてるよ」「ちょっと冷たいよ」と声を掛けました。すると、“ちょっと触ってみようかな”という様子で、ツンツンと人差し指で感触を確認してみる子どもも。

 一度触れてみると、感触が気持ち良かったのか、何度も粉の中に手を入れる子どもの姿も見られました。

 

 粉の感触を楽しんだところで、次は片栗粉に少し水を混ぜてドロッとした状態にして、子どもたちの前に置いてみました。

 少し触れてみて、ドロッとした感触が苦手な子どもや、片栗粉と同様に、見慣れない物だった為、触れることに対して慎重な子どももいました。

 感触が好きだった子どもは、どんどん手を入れて、ぎゅっと握ってみたり、握った手を開き、片栗粉スライムが手の平からドロリとこぼれ落ちていく感触を楽しんだりしていました。そして、高い声で「うっう~!」と言ってニコニコと笑って手をぶんぶん振ったり、「うっうっうっ!えへへへ!」と声を出したりして、楽しいことを全身で表現していました。

 

 初めは触りたがらなかった子どもも、ほかの子どもが体全体で片栗粉スライムを楽しんでいる姿を見ていて、興味を持ったのか、自らボウルの中に手を伸ばして遊び始める場面もありました。

 

 「触覚」を刺激することは、脳を刺激することにもつながります。子ども達が楽しみながら様々な感触の物に触れると同時に、その感触に慣れることができるよう、これからも感触遊びを行っていきたいと思います。

 

槇本