風の子保育園の実践ブログblog

じのじの!(0歳児 はな組)

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毎日持ってきていただいている連絡ノートに、“子どもたちが書いたのだろうな”と思われる線がちらほらと見られるようになってきました。

そこで、保育の中でもなぐり描きを実施してみました。

 

子どもたちが腕を大きく動かして描けるよう、机に少し大きめの紙をテープで固定しました。

子どもたちに「じのじのするよ~」と声を掛けると、白い紙に興味を示し、机に向かって行っていました。椅子に座り、クレヨンを手にすると初めはクレヨンを観察したり、ほかの子どもや保育者のを見たりしていた子どもたちでした。

保育者の前にも白い紙を用意して、クレヨンでぐるぐるぐると紙の全面に線を描いて見せると、子どもたちも“自分もやりたい!”と手を動かし始めていました。つやつや光るクレヨンがおいしそうに見えたのか、味見をしてみようとする子も・・・

保育者がクレヨンをトントントンと音をたてながら点を描くと、点を描く時の音がおもしろかったのか、「あはははは」と声を出して笑ったり、友達と顔を見合わせてニコニコと笑いあったりと、楽しさを共有しているかのようでした。

友だちが手をたくさん動かして線を描いていたら同じように手を動かす子ども、点を描いている姿を見たら真似してトントンと描いてみる子ども。少しずつ友だちのことに目が向き始めているように感じます。

 

描いているうちに楽しくなってきた子どもたちは、ほかの色のクレヨンが欲しくなると「ん!」と保育者の方に手を差し出したり、持っていたクレヨンを差し出したりして、“交換して!”“ほかの色ちょうだい!”という仕草をしていました。

頃合いを見て、保育者が「そろそろおしまいにして、ほかのお友だちと交代しようか。」と声を掛けました。すると、食事の時に使う机と椅子を使っていたからか、手を合わせ“ごちそうさまでした”の仕草をして、机に椅子を入れて席を離れる子どもたちでした。その姿の可愛さに思わず”ふふっ”となりました(*´ω`*)

中には、まだ終わりたくなくて、「うえええん」と涙が出そうになっている子どもの姿もありました。楽しんでもらえたようで、保育者も嬉しくなりました。

 

 

出来上がった作品を見ると、線をたくさん描いた子ども、点描くのが楽しかった子ども、それぞれの楽しさが見えてきます。

子どもたちが描いたものをどんぐりの形に切って帽子をつけ、お部屋に飾ることにしました。

「どんぐりころころ どんぶりこ~」と歌いながら、子どもたちの目の前で貼っていくと、興味津々で視線は釘付けです!!

貼られたどんぐりを見て、指をさしながら「う~!う~!」という姿は、まるで“これ僕が描いたんだよ!”と言っているかのようでした。

外でたくさん体を動かして遊ぶことも大好きですが、手先を使って遊ぶことも好きなはな組の子どもたちです。たくさんなぐり描きをするうちに、線や点に変化が出てくると思います。その変化を楽しみながら今後も経験を重ねていきたいと思います。

 

槇本