風の子保育園の実践ブログblog

お友だちとの関 (0歳児・はな組)

カテゴリー:風の子保育園の実践ブログ

 入園当初は、子どもと玩具等のモノ、もしくは子どもと保育者のかかわりがほとんどでした。

 それが、この1~2か月で、はな組の子ども同士の距離が一気に縮まったように感じます。

 

 給食中、友だちがお茶を飲んでいると、同じようにお茶を飲み始めたり、友だちが野菜を食べているのを見ると、野菜が苦手な子が自ら野菜を食べてみたりする姿があります。そして、その友だちと目が合い、保育者が「おいしいね」と代弁すると、とても嬉しそうに満面の笑み(*^^*)その様子を見ている保育者も嬉しくなります。ほかにも、遊んでいる時に友だちとぎゅっと抱きしめ合い、笑っていることもあります♡

 子ども同士のかかわりも、よく見られるようになりました。友だちがボールを持っていると「ちょうだい」と両手を重ねて貸してもらいに行く姿もあります。まだ、なかなか貸してもらえることは少ないのですが、お願いが伝わって貸してもらえた時は、貸した側の子も、貸してもらった子も、とても嬉しそうにしています。

 それと同時に、モノの取り合いをすることも増えてきました。複数同じ玩具やボールがある場合でも“あの子が持っている、あのおもちゃがほしい”と言っているかのように、特定の玩具を欲しがる姿も見られます。“ほしい”という気持ちのあまり、友だちを追いかけたり、時には、友だちが持っている手から、無理やり取ってしまったりこともあります。そのような時には、保育者が、「取られたら、いやだよ。貸してって言うんだよ。」と伝えるようにしています。すると、両手を重ねて「かーしーて!」という子どもの姿も見られるようになってきました。いつも貸してもらえるとは限らず、時には相手はまだ使いたくて、貸してもらえず涙を流すこともありますが、それもまた大切な経験だと考えています。

 モノの取り合いが生じるのは、単にモノが欲しいだけではなく、少し前までは大人と子どものかかわりだったのが、友だちのことに興味が出てきたことで、“友だちとかかわりたい”という気持ちが生じていることの表れだと思います。そして、同じものが複数ある中で、友だちが持っている特定のものを欲しがるのは、“モノが欲しい”ことに加え、“モノを持っている友だち欲しい”のではないかと思います。

(友だちと手をつないで、”ゆらゆらボート”をしてこの笑顔😊 保育者が「ゆーらゆーらボート」と歌うと、すぐに友だちと手をつなぎに行きます。)

(夕方、寂しくなって涙が溢れるお友だちの頭を、ポンポン。優しさが見えますね。)

日々のかかわりの中で、子どもたちの気持ちを受け止めつつ、子ども同士の関係へとつなげていけるように、子ども同士の気持ちを代弁したり、“友だちと一緒に”楽しい経験したりする機会を作っていきたいと思います。

 

槇本