風の子保育園の実践ブログblog

友だちのちから(3歳児 つき組)

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食べ物に好きな物と苦手なものがあるように、遊びにも得意なこと・苦手なことがあるようです。

走ることが得意な子もいれば、製作が得意な子もいます。最近は、晴れた日は気温が高いこともあり、水を使った遊びが大好きで全身濡れたり、泥だらけになったりしながら楽しむ姿も見かけます。

一方で、洋服や体が濡れたり、汚れたりすることに抵抗を感じて、水たまりから離れて保育者に助けを求める子どもの姿も。

そんな子どもたちにも、少しだけでも水が降ってくる感触や裸足になった時の砂の感触を体験してみてほしいという思いから、「水、気持ちいいからおいでよ!」と誘ってみました。しかし、首を横に振り、違う遊びを見つけて行ってしまいました。無理やりさせられても、子どもにとっては嫌なことでしかないと考え、それぞれの子どものしたい遊びを見守っていました。

 

それから数日後の戸外遊びで嬉しいことがありました。

その日も気温が高く、砂場で水を使って遊ぶ子どもが多くいたため、子どもたちには「水を使って遊ぶ人は、靴が濡れるから、遊ぶ前に靴と靴下を脱いで裸足で遊んでね」と伝えていました。水を使った遊びが大好きな子どもは、喜んで靴と靴下を脱ぎに行きます。

そんな中、子どもたちの遊んでいる姿を見て回っていると、それまで汚れることに抵抗感を持っていたAくんが、自ら靴を脱ぎ、Bくんと裸足で遊び始めたのです!

それに気づき、思わず「すごいね!Aくん!裸足になれたんだね!!」と声を掛けました。AくんとBくんは足の甲に砂を乗せ合ったり、周りにある砂をかき集めて小さな砂の山を作ったりと、とても楽しそうな様子でした。たくさんおしゃべりをしながら、友だちと一緒だったから裸足になってみようと思えたのかもしれないと感じました。

改めて、友だちの存在・友だちのちからの大きさを感じた出来事でした。

 

色々な経験をすることで、感じられることが多くあると思います。また、“汚れても大丈夫”“汚れたら洗ったらいい、着替えたらいい”ということも経験の中で伝えていきたいと思います。そして、全身で泥まみれになって遊ぶことができるのは、暖かい時季だけなので、友だちと一緒に楽しんだり遊びを発展させたり、存分に楽しんでほしいと思います。

 

槇本