緑ケ丘保育園の実践ブログblog

名前に込められた想い・・・ 【5歳児 らいおん組】

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先日造形教室が行われ、さとちゃん先生と一緒に指を筆にして習字で名前を書きました。

前日に子どもたちには知らせていたので子どもたちも、何やらワクワクしている様子でしたよ!

さとちゃん先生から「今日は何するか知ってる~?」の問いかけにも「指で名前を書くー!」とバッチリ答えられ自信たっぷりの子どもたちでしたが、次の「どうして名前を書くの?」の質問には「・・・。」保育者を一斉に見る…『先生そこまで教えてくれなかったじゃん』と言いたそうに。。。 私も「・・・。」書く意味まで考えていなかったなと・・・。

するとさとちゃん先生が「名前は一人ひとりにある大事なもの。いろんな思いや願いが込められたもの。その名前をいつまでも大切に大きくなって欲しい。名前を大好きになって欲しい。」と話して下さいました。子どもたちは一言一言をしっかりと心に刻みこむように聞いていましたよ。その話しを聞いて子どもたちやご家族の方の笑顔が浮かび胸が熱くなりました。大切に育てられてここまで大きくなったんだとしみじみ思いました。

 いよいよ名前書きのスタートです。保育者と一緒に右手の指を使って書きます。簡単そうに見えましたがいざしてみるとなかなか難しくて・・・。子どもたちと呼吸を合わせて一画ずつ墨を付けて丁寧に丁寧に心を込めて・・・。一緒に書きながら子どもたちとこんなにゆっくりとそして一人ひとりと密着する事あったかなと考えました。小さい頃はたくさん抱っこしてたけど、年長児となるとそんな機会は滅多になく、私にとってはとても貴重で大事で幸せな時間でした。名前を書く意味、ここにもあったかなと思います。もうすぐ園を巣立つ子どもたち、大好きならいおん組さん、私は背中から感じたこの温もりを絶対に忘れません。

 次の日、子どもたちに聞いて来てとお願いしていた名前の由来発表会をしました。保護者の方から聞いた事を自分の言葉で一生懸命話す子どもたち。ご家族の皆様の思いがしっかりと伝わり感動しました。聞いている子どもたちも一生懸命聞いていて、感激のあまり目を潤ませる子もいました。みんな愛されて産まれて来てここで出会えてその幸せをみんなで共有できて、本当にいい時間となりました。

 一人ひとりの素敵な名前、これからも大切にして大きくなって欲しいなと心から思えた出来事でした。

 

松本