緑ケ丘保育園の実践ブログblog

リトミック♪

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 緑ヶ丘保育園では今年度から、年中と年長の園児を対象として新たにリトミックを始めました。年中さんは最初にピアニカを練習してからリトミックを行うのですが、みんな親御さんに買ってもらった新品のピアニカを少しでも早く弾きたくていつも楽しみにしています。子どもたちは最初から上手に弾けると思っていても、実際にはなかなか思うように演奏出来ずにとても悔しがっていましたが、約半年の練習を重ねた結果、今ではクラス26人の音色が一つになり、現在では「たき火」という曲にチャレンジ中でお披露目出来るように練習をしています。

 ところで、皆さんはリトミックという言葉をご存じでしょうか?リトミックとは、19世紀末頃にスイスの作曲家で音楽評論家としても著名なエミール・ジャック・ダルクローズにより開発された音楽教育の手法の一つであり、楽しく音楽と触れ合いながら、基本的な音楽能力を伸ばすとともに、身体的、感覚的、知的に、これから受けるあらゆる教育を充分に吸収し、子どもたちが個々に持っている「滞在的な基礎能力」の発達を促す教育法の一つです。実際のプログラムでは、子どもたちが世界中の音楽を聴きながら音の強弱や速さの変化に反応し、カラーカードなどの道具を用いて、ピアノの音に合わせて部屋いっぱいに五感フル活用しながら全身で楽しんでいます。

ところで私たち大人は、つい思い通りにならない子どもたちの姿を見て、「〇〇ができない」とか「〇〇をわかっていない」等と、ネガティブな面に目がいきがちですが、子どもは遊びや日常の生活の営みを通して、「喜び」「楽しみ」「悲しみ」「怒り」「悔しさ」「優しさ」「忍耐」「安堵」等の様々な感情を学び表現しています。ですから私たち大人が、その感情のサインを見逃すことなく、しっかりと向き合って受け止めることによって、子どもたちは成長し輝きを増すのだと思います。そして本当に大切なのは、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、笑顔で語りかけ、興味や関心を引き出すためのきっかけを作ってあげることだと思いますし、このリトミックがそうしたきっかけの一つになればと考えています。

話は変わりますが、私が今園児と一緒にはまっている遊びは、♪オオカミさんです。私がオオカミさんになって子どもたちを走って追いかけるのですが、当然のことながら?なかなかつかまえることができません(汗)10年・・いや20年前までは簡単に追いつくことができたのに・・・子どもたちの逃げ足が速いのか、はたまた私が走るのが遅いのか・・・そんなことを考えながら、今年こそは「食欲の秋」という言葉の誘惑に負けないぞ!と心に固く誓ったはずなのに、もう既にスーパーの折り込みチラシに書いてある「秋の味覚」という言葉に素早く反応してしまう私なのでした・・・。

                              文:満田