白川保育園の実践ブログblog

「居場所」 主任 : 田上

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「居場所」   主任 : 田上

少し前の話しになりますが、あるクラスのお店やさんごっこがありました。
どのお店にも他のクラスのお友だちが来店し、賑わっていました(^-^)♪

その中のひとつのお店を覗いてみると…
店員の女の子がズラリ!とても上手に「いらっしゃいませ〜」と声を出しています❗
そんな中ふと気が付くと、店員の女の子たちの後ろに、一人だけ椅子に座っている女の子Aちゃんがいました。呼び込みの声も出さず、ただ黙って座っています。

確かに恥ずかしがり屋のAちゃん。でも、みんなの後ろに引っ込んで…
「あれ?Aちゃん楽しくないのかな?」
「お店やさんごっこしたくないのかな?」
心配になり、しばらく様子を見ていました。

お客さんが買い物をすると、店員の女の子たちがAちゃんを振り返り声をかけます。Aちゃんが袋を女の子たちに渡し、女の子たちはその袋に品物を入れてお客さんへ渡します。
Aちゃんは「袋係り」だったのです。

Aちゃんは、大きな声を出して呼び込みをしたり、お客さんとのやりとりはちょっぴり苦手ですが、ちゃんと役割を持って参加し、その役割を果たしています。張り切って袋を渡すAちゃんは、生き生きとしていたのです。
それに、誰かがAちゃんの袋を触ろうとすると「それはAちゃんがするんだよ」と、女の子たちが声をかけています。周りのお友だちも、Aちゃんの参加の仕方を認めて、大切にしている事が伝わってきました。
沢山の言葉を発するAちゃんではありませんでしたが、その生き生きとした表情から、楽しんでいることが伝わってきました。
ちゃんと「居場所」があるのです。

「ちゃんとせんとおかしい!」ではなく、
「自分が出来ること・やりたいことを行い、それをお互いに認めあっている」

「自分が自分らしくいられる」という「居場所」があるって、とても素敵なことですね♥️

これからも、ひとりひとりに「居場所」がある、安心できる保育園であってほしいと願っています(*^^*)