白川保育園の実践ブログblog

「1人で走れたね✨」 5歳児さくらぐみ

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先日、クラスを2チームに分けリレーを行いました。

チーム分けは子どもたちと話し合い決めていますが、この日は、うさぎ・ねこさんが赤チーム、ぺんぎん・はむすたー・こあらやどかりとかげさんが青チームとなりました。スタートすると両チームとも必死に走り出します!途中で転んだり、バトンを落としてしまったりアクシデントはあったものの、すぐに立ち上がってバトンを繋いで行きました✨

そして、青チームのKくんにバトンが渡ります。しかし、みんなの前で走ることに抵抗があったKくんは、その場に立ち止まってしまいました。赤チームさんはどんどん追い越して行きます、担任がKくんと手を繋いで走ると、なんとか次のお友達のところまで走ることが出来ました。この日は赤チームの勝利!悔しがる青チーム。でも、青チームの子どもたちは、Kくんのことを責めたりはしません。Kくんなりに頑張って走ったことをしっかり感じているようでした😌

そして、後日。再度リレーを行いました!この日は、中々チーム分けが決まりません。「男の子と女の子で分かれたい!」とRくん。「え~やだ!小学校チームがいい!」とKちゃん。しかし、ついにKちゃんが折れました。「じゃあもういいよ、男の子と女の子で!でも次は小学校チームでやらせてよ!」とRくんに言います。「うん、分かった。」とRくんも納得していました。

スタートする前、Kくんに「1回だけリレーするけど、今日は自分で走れそう?」と尋ねました。首を横に振るKくん。「じゃあ、半分だけ走る?それとも手を繋いで走る?どうしようか?」と聞くと、「先生と手を繋いで走る。」と言いました。「分かった、じゃあKくんの番になったら呼ぶから前に出ておいでね😊」と伝え、スタートします!男の子は走るのが得意な子も多いですが、女の子も負けていません!転んで血が出てもすぐに立ち上がり泣かずに走り続けます!

ついに、Kくんの番が来ました!Kくんを呼ぶと、すぐに担任の手を握りに来るKくん。「Tくんからバトン貰ってね」と伝えると、走ってくるTくんをじっと見て、自ら手を差し伸べていました✨上手にバトンを受け取ると、すぐに走り出すKくん!担任と手を繋いでいましたが、担任よりも前に前に走っており、「手を離しても走れるかも?」と思った担任は、手を離してみました。すると、前回は座り込んだりバトンを手放して1人では走ることが難しかったKくんが、後ろを振り向くことなく必死に走って行きました✨その姿に担任も感動😭次のお友達にバトンを渡した直後、担任に抱きつくKくん。その表情はとても明るくて、「やった!!1人で走れた!」と自信に満ち溢れているような表情をしていました!

 

 

「みんな必死に走ってます!」

 

「バトンを繋ぐぞー!」

この日は男の子チームの勝利✨ここで子どもたちに、「先生、めっちゃかっこいい姿見つけちゃったんだ~❤️」と、転んでも泣かずに走り続けたMちゃんと、1人で走れたKくんの姿をみんなに伝えました。「それ俺も見た!」「私も見たよ!」と盛り上がるさくらぐみさん。「Kくん、この前は走れなかったけど、1人で走れたね😊」と周りのお友達もKくんのことをしっかり見ていて、頑張った姿を褒めていました!みんなに拍手をしてもらって少し照れていたKくんですが、笑顔で部屋に戻っていく姿を見て、本人も嬉しかっただろうな~と思う担任でした😌

 

荒木愛絵