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「頭の固い27歳と柔軟な3歳児」 3歳児 すみれ組りすGr 秋田

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「頭の硬い27歳と柔軟な3歳児」
3歳児 すみれ組りすGr   秋田

ある日の戸外遊びでのことです。朝からお母さんとのバイバイが寂しくて、ちょっぴり元気がなかったA君。お友だちが平均台をしているところを担任と一緒に見ながら、朝ごはんの話やお母さんの車の話など、色んなお話をしていると、何人かのお友だちが「先生見て~!お花♪」と園庭に咲いている、沢山のシロツメクサを持ってきてくれました。「うわ~♪ほんとだ!きれいだね♡」とA君と一緒に見てみると、その中にはオオバコも入っていました。そこで、「あ、オオバコもある♪オオバコでお相撲できるの知ってる?」と子どもたちに聞くと「おすもうさん?」「知らなーい!」とみんな揃ってキョトン顔(笑)
「オオバコを2本絡ませて、引っ張り合いっこして、オオバコが切れなかった方の勝ちだよ♪」と実際にやって見せながら、簡単に遊び方を伝えると、「やりたい♪」「先生一緒にしよう!」と自分の好きなオオバコを選んで、早速オオバコの草相撲スタート!
「よーいどん!」の合図でお友だちと勢いよくオオバコを引っ張り合いますが、力いっぱい引っ張りすぎて、どちらかのオオバコが切れた瞬間に盛大なしりもち…(笑)そして、大爆笑!!笑いながらも自分のオオバコが切れていないかをしっかり確認して、「やった!切れてない!」「もう1回しよう!」と何度も何度も繰り返し楽しんでいました♪
そんなお友だちの姿を担任の横で見ていたA君もだんだんと笑顔になり、「A君も一緒にしよう♪」と誘うと、少し不安そうにしながらもゆっくりとオオバコを引っ張ります。担任もA君に合わせてゆっくり引っ張ります。そして…、なんと…、(A君のオオバコは切れないでほしい!)という担任の思いとは裏腹に、A君のオオバコが綺麗に半分に切れてしまいました。すると、切れたオオバコを両手に持ち「やった♪2本になった♪勝ち♪」と満面の笑みを浮かべるA君!!まさかの反応に「確かに!!(笑)それ良いね!!」と担任もびっくりするとともに、「草相撲は切れなければ勝ち」という27年間の固定概念は、一気に覆りました(笑)そして、新たな遊び方を教えてくれたA君の発想の豊かさに関心しました♡
周りのお友だちも2本になった方の勝ちルールを真似し始め、いろんなルールの草相撲大会を楽しんでいましたよ♪この日の草相撲は、何度やってもボロ負けな担任と終始笑顔なA君でした♡
これからも、遊び方にとらわれず、子どもたちの柔軟な思考や豊かな感性を大切にし、遊び方やルールを一緒に考えながら、いろいろな遊びや活動を楽しみたいと思います♡