白川幼稚園の実践ブログblog

(続)壁面のかぶを持って行ったのは誰だ⁉ 3歳児すみれ組 うさぎGr 上田

カテゴリー:白川幼稚園の実践ブログ

(続)「壁面のかぶを持って行ったのは誰!?」 3歳児すみれ組うさぎGr  上田

前回のブログでは、子ども達は自分達の製作した かぶを 壁面に飾っていましたが、その かぶ が無くなっていることに気づいた子ども達が、皆で宝探しのように見つけてまわり、土の中に埋まっていた大きなかぶも(製作物)うたを歌い、かぶの葉(紐)を綱引きのように引っ張り楽しみながらやっと抜くことができました♬

子ども達は、「何でここにあるんだろう!?」「誰がここに(畑)埋めたんだろう!?」とつぶやきながら、他にかぶが残ってないか探していました!

すると、Yちゃんが赤い巻き物を見つけました!

 

Yちゃん:「何か、赤い紙があるよ~!!」と言うと、Yちゃんの周りに子ども達が集まりました!

担任:「巻物みたいだね~!」

Yちゃんが巻物のリボンを取ると、中には

 

「うさぎグループのお友達!!

よくここまで諦めないで自分達の作った(製作物)かぶを見つけたね!!

うさぎグループのお友達と一緒に遊びたいと思って、みんなの作ったかぶを貸りました!

みんなには私の姿は見えないけど、みんなの頑張りをしっかり見て応援していたよ!」

うさぎグループのお友達が、かぶの種を蒔いた時、私もみんなと一緒に種を蒔いてました!

そして“あま~いあま~いかぶになれ、おおきな、おおきなかぶになれ”と言っていたら、とてつもなく「おおきな かぶ」に育ちました!

みんなが頑張ったので、先生にご褒美のスタンプラリーシールを渡しておくのでもらってください!                                  赤鬼より

と書いてありました。

 

前回のブログで、子ども達は自分達の製作した かぶが無くなったのは、「鬼がいっぱいきて全部持って行ったんじゃないかな、、!?」などと考えていたお友達もいました!

担任は、皆で製作した かぶを 土に埋めた時、巻物も一緒に[鬼さんからの手紙]という設定で隠して置いたのです!

子ども達は、自分達のかぶが無いのに気づいた時、いろいろな想像力をかきたてて、「鬼が来たかもしれない!」と言っていて、直ぐに“鬼!”と閃いたことに担任は驚いてしまいました!子ども達に巻物の中の手紙を読んであげると、「かぶ、やっぱり鬼さんが持って行ったんだ!!」と謎が解けたことで一安心したようでした😊

みんなが頑張ってかぶを探したので、ごほうびのシールをもらうと、子ども達はとってもうれしそうにしていました😊

赤鬼が遊びに来た事を知り、一安心した子ども達は、運動場に着くとかけっこを楽しんだり、A君達は南の方の遠くの山を見て「鬼が島は、あれじゃないかな!?」「あっちから来たのかもしれないね」「木がいっぱいあるしね!」などと、お友だち同士で鬼が島のイメージの世界を楽しんでいました!

その後も、みんなで“歩こう~歩こう~わたしはゲンキ~♬”とさんぽのうたを歌い、天狗の森の方へ歩いていると、H君が途中で“せんせ~ようちえんまだ着かないの💦もうお腹がすいたよ~”と、現実の世界に戻ったようでした💦

担任:「そうだね!今日はかぶも見つけて皆がんばったし、ようちえんに帰ろうね!!」と、みんなで歌いながら、今日の散歩を楽しみました!!

 

大きなかぶの劇遊びを外で体験したことは、子ども達は次の日も余韻が残っていたようで子ども達のの会話も盛り上がっていました!

「昨日幼稚園に来たのは、鬼さんだったね!」

「来てくれるのは鬼じゃない方がいいな~」

「どうして」

「だって鬼は怖いでしょう」

「鬼さんは節分の時だけが怖いんだよ!」

「いつもはやさしいよ」

「でも、もっとかわいい人が来てくれたらいいなぁ~😊」

「そうそう、花とかが来てくれたら良いよねえ~🌼」

(キリン門の坂道にパンジーが咲いているのを見ての会話です)

「でも花は動かないから駄目だよ!」

「ああそうか、花はかわいいけどねえ~」

「分かった!花は動かないから花ちゃんにしたらどう!?」

「花ちゃんだったら動くじゃない!」

「あぁ~それいいね~💕」

「今度は花ちゃんに来てもらおう!」、などと言っていたので、後日、色とりどりの季節のチューリップを自分達で製作しました!(動く花ちゃんではありませんが)

これから、うさぎGrの壁面にみんなで製作したチューリップ飾り、新しく入ってくるお友達を、花ちゃんとみんなで歓迎したいと思います😊

こうして子ども達同士のほっこりするやりとりの中から、保育の活動を進めたり、環境設定をしていける事は保育者の醍醐味です!

今回の活動は、お友達と力を合わせて1つの大きなかぶを抜くことが出来て、お友だち同士の関わりも芽生えてきたり、目には見えなかった鬼の世界もイメージして、表現することの楽しさを味わうこともできて良かったと思います☆