「大切にしたいこと」~干し柿作りを通して~
そのままでは食べられない渋柿を干して乾燥させることにより、渋抜きがされ、おいしく食べることができるのが干し柿です。
その干し柿つくりに、さくら組が挑戦しました。
子どもたちはピーラーで皮をむくという仕事を、グループごとにしました。
左手に軍手をして球形でツルツルする柿を手に持ってくるくる回しながら剥く子、テーブルにおいて左手で押さえて動かないようにして剥く子、最初はおそるおそるだったのがだんだん手際が良くなっていく子など様々でした。
口数も少なく、真剣な表情から剥き終わった後のホッとした顔や「上手だね。」と褒められた時の自信満々の顔。
今回の経験で今まで気づかないでいた子ども達の一面に触れたり、子どもたちの「できる事」が一つ増えたのではないかと思います。
是非お家でも、野菜の皮むきのお手伝いをお願いしてみてください。
得意顔で引き受けてくれるかも・・・です。
剥いた渋柿は、ひもで結んで今干しています。
出来上がったら、一つずつ子どもたちに持たせますので食べてみてください。
私の次女も20年前に保育園で干し柿つくりを経験し、出来上がった干し柿を、一つ持って帰ってきました。
その干し柿を一口食べた我が子は「まずい」と言って食べませんでした。干し柿を見るとそのことを思い出します。
私も子どものころ祖父が干し柿を作っているのを覚えています。その頃は苦手だった気がするのですが、不思議なもので今は大好きになりました。
きっと娘もいつか年を取って食べれるようになるのでしょうね。
日本の伝統的な保存食で栄養価も高い干し柿です。子どもたちには不人気かもしれませんが伝承していくことが私たちの役目だと思います。
干し柿を食べてからのエピソードがあったら聞かせてくださいね。楽しみにしています。
白川幼稚園 たかやまちえみ