白川幼稚園の実践ブログblog

「子どもの声に、耳を澄ませば子どもの世界が見えてくる。」

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「子どもの声に、耳を澄ませば子どもの世界が見えてくる。」

ある日の登園後の自由遊びの時のこと。

 

4歳児のAちゃん「あのね、○○ちゃんね、ほんとうは、△△ちゃんとは遊びたくないんだって。」

 「そうなんだ、それじゃ、あそべないっていえばいいよっておしえてあげるたい。」

と言うと Aちゃん「でもね、言うと怒るけん言えんだって・・・」

 「そうか・・・。だからいっしょにあそんでいたんだね。」

Aちゃん「それを、A(自分)に言うんだけん・・・」と、ふと思い出したから話したのか、相談を受けてどうにかしないといけないと考え困って打明けたのか、そこはわかりません。

 

 私は、この子の話を聞いて、子どもも大人も同じなんだ。子どもも一人の人間として、幼稚園の時間をすごしているのだなぁ・・と実感しました。言葉だけを聞くと、ひどいことを言う友達で、言えない子がかわいそうで・・・と大人は思ってしまい、何とか解決しないとと思ってしまいそうです。

でも、きっと、この子ども同士の会話の中で 本人には言えないけど友達に話して、ホッとしたのかもしれません。怒るけど嫌いなわけでもないかもしれません。「まっ しょうがない」と切り替える力で乗り越えているのかもしれません。

 

「子どもは子どもの中」でいろいろな経験をし、これから生きていくための力をつけていっているのですね。だからといって大人が何もしなくていいわけでもありません。クラスの中でなにか困ったことや悩みがあった時は、クラス全員に投げかけて、みんなで考えたり、宮里研修で場面記録として提案し、いろいろな先生に相談する時間を取っています。

大人も自分だけで解決できない事を聞いてもらったり、アドバイスをもらうことでホッとしたり、頑張ることができるのだろうと思います。

子どもも「そうか、そうか、」と聞いてもらう。そうすると「わかってくれた!」と安心して、そしてまた困ったことがあった時も話そうと思います。

「わかってもらえて、安心する。」そしてまた頑張れる。

大人も子どももやっぱり同じなんですね。~たかやまちえみ~