白川の里の実践ブログblog

“お心遣い”

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あれは確か一か月前、ご入居者の葬儀に参列したときの出来事です。

厳かな雰囲気のなか、焼香も済ませ、葬儀も終盤に差し掛かったとき、狭い空間であったことに加えて、お香の煙でむせて咳が止まらなくなり、吐き気までもよおし本当に苦しい思いをしていた時、後ろからトントンと肩を叩かれました。

ふと振り向くと、斎場のスタッフで50代くらいの男性が「よかったら、どうぞ」そう言って、トレーに水の入ったコップと飴玉を周りに気づかれないよう、さりげなく差し出してくれました。私はその水を飲んで気持ちも落ち着き、「あ~助かった・・」と安堵し、咳も止めることができました。

葬儀の最中で忙しいにも関わらず、多くの参列者の一人である自分にも気づいてくれ、さりげない気配りや心遣いが出来るなんてすごいな・・と素直に思い、また感動すら覚えました。そして、こんな気配りを自然にできることこそが、“寄り添う”ということのひとつのかたちなんだろうなと思いましたヽ(*´∪`*)ノ”

 

施設福祉課 課長補佐
増田 博美