ご入居者A様の娘様は現役の美容師です。
「お母さん、来たよ」の娘様の一言で、満面の笑みをたたえ、お母様の表情はいつも幸せそうです。
娘様が、「お母さん、年末に髪を切りに来れなかったから今日来たよ」とバックから自前のハサミとコーム等の道具を取り出すと、お母さんの首にサッとケープを巻いて切り始めました。
静かな部屋にチョキチョキと髪を切るハサミの軽やかな音が響き出すと、お母様はうっとりとした表情になり、気持ちよさそうにウトウトされはじめました。
その光景をはたから見ていると、単に髪をカットしてもらっているというだけではなく、お二人の間の信頼関係があってこその癒しの空気感なんだろうな…そんな気がしました。
定期的に面会に来られる娘様は、お母様の専属美容師であると同時に。最高のチームケアの一員であるということを再認識しました。
私達は家族にはなれませんが、少しでも家族に近づくことができるように、その時その時のご本人にとって最高のケアサービスを、ご家族と一緒にチーム一丸となって提供していきたいと思います。
娘様のご訪問を、お母様と一緒に首を長くしてお待ちしていま~す!(^^)!
施設福祉課 課長補佐 増田博美