先日私が3度目の訪問をしたお宅での事、まだご家族とのコミュニケーションもうまく
とれていなく、緊張しながらの訪問でありました。
おむつ交換が終わり、口腔ケアの準備をしていると、ご家族が
「3時半までだろ?ちょっと買い物に行ってくるけん」
と外出され、すぐに戻って来られました。
「早かったですね」と私がお声掛けすると
「バイクだけん早かよ、このバイクで四国88か所巡りも行ったよ」
と話しをして下さり、納経帳や装束を取り出し見せて下さいました。
お参りをされた際のエピソードを伺っていると、最後に
「神頼みは通じんかったけどね」
と一言。
ご家族の病気の治癒を願っての事と察することは出来たのですが、難しいご病気の為、私には返す言葉が見つかりませんでした。
どのような言葉をかけることが出来たらよかったのか、今でも考え続けています。
ご本人だけでなくご家族の想いにも寄り添い、在宅生活を支えていく事が出来るよう今後も努めていきたいと思います。
訪問介護 森本 真代