先日、スタッフルームの引き出しの整理をしていると、最近退所されたご入居者A様の写真が出てきました。
その写真を見た瞬間、A様との思い出が、パァーっと頭の中に蘇りました。
写真の中のそのお姿は、はにかみながら、いかにもA様らしい表情を浮かべられていました。
「お風呂は好きた~い」と言われながらも、いざお風呂の声かけをすると
「頭の痛かもん」「風邪ひいとるけん今日はよか~」と、いろんな理由をつけて何とか断ろうとされるA様・・・(笑)
でも職員とのおしゃべりに夢中になり、いつの間にか入浴され、
最後は「気持ちよかった~。ありがとう」と職員の手をギュッと握ってくださる手のぬくもり・・・
自分に厳しく、自分で決めた消灯時間が来るまでは、眠い目を擦りながら頑張って起きておられる姿・・・。
洗濯物たたみをお願いすると、「きつか~」と言いながらも、すでに手は動かされ、あっという間にきれいにたたんでくださる姿・・・。
様々な場面が思い出されました。
ご入居者と過ごした時間が思い出に変わる時、悔いのないケアが提供できたと思えるよ
う、一日一日を大切にしていこうと、改めて考えた時間でした。
北館主任 岡本