白川の里の実践ブログblog

令和の介護

カテゴリー:白川の里の実践ブログ

 

 先日、鹿児島県で開催された理学療法士の勉強会に参加してきました。その時の懇親会で、ある病院の理学療法士の管理職の方から興味深い話を聞きました。

その方の病院では、理学療法士養成校の学生の実習指導が上手くいかず、途中でリタイアする学生が後を絶たなかったそうです。理由を尋ねると「思い描いていた仕事と違う」「課題が多く一睡もできずつらい」という返事が多かったとのこと。

そこで、これまでのレポート中心の実習を中止し、「CCS(クリニカルクラークシップ)」という、指導者に教わりながら実際に患者様の治療を行うという新しい実習方法へ変更した所、実習生たちの目が生き生きと輝き「ここに就職したい」という人まで出てきたそうです。

 

 この話を聞いて、「時代は変わっていく。人も職場も時代に合わせて変化することが大事だ。」と強く感じました。

 

 白川の里では、現在、かかえ上げない介護である「ノーリフトケア」に取り組んでおり、私も、毎週ユニットリーダーの人たちと一緒に研修に参加しています。

最近、いつものようにユニットを回りご入居者の機能訓練を行っていた所、居合わせた職員が「手伝いましょうか??」とノーリフトケアで習った介助技術で、ご入居者の姿勢を直してくれることがありました。

新しい取り組みを始める時は、周知されるまでに時間がかかりますが、徐々に新しい時代の介護が根付いてきている、白川の里は少しずつ変化出来ている、と晴れ晴れした気持ちになりました。

私自身も、時代に合わせて変化していこう、理学療法のことや福祉の事をたくさん学んでいこうと強く感じました。

 

理学療法士 春口