リビングでテーブルを囲みながらの夕食が終わると、ご利用者それぞれの様子に合わせて就寝時間となります。
入居されて数年経つMさん。笑顔の素敵な優しい方です。
認知症の症状もあり、「初めての泊りだけん分からんとですよ。」
と、就寝の為に訪れた居室で、少し不安そうに言われる事が多々あります。
もっと私が成長して信頼関係が築けていれば、Mさんの不安になる気持ちがなくなるんだろうなぁと、反省して悔しくて胸が締め付けられる思いになる事があります。
申し訳ないと思う中、Mさんは布団の中から、「ありがとうございました。気を付けてな。」と、介助の終わった私が居室から出るまで繰り返し何回も温かい言葉を言って下さいます。
その隣の居室のNさんも、臥床の介助が終わると「ありがとう。とにかく気を付けて帰らなんよ。」と何度も声を掛けて下さいます。
感染症対策の為、とても楽しみにしているイベント行事もしばらくの間中止、日課の散歩もできずにきついなか、優しく気にかけて声を掛けてくださる姿には、毎回涙が出るほど、有難く感じています。
入職して1年と2か月。毎日一生懸命な日々の中、ご入居者の皆さんの表情やお言葉にたくさん励まされてきた月日だったと思い返しています。
出会えてよかったとご縁を改めて感謝しています。
ご入居者、職員の皆さんとのご縁を大切に、これからも学び続けながら、あたたかい言葉かけを私も忘れず、信頼関係を築けるように努めていきたいと思います。
西館2丁目 江藤