白川の里の実践ブログblog

人の振り見て我が振り直せ

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  息子が8月初めにバイクでの自損事故により救急搬送されました。

 搬送先に向かった私は、本人の顔を見ることもできず待合室で待たされ、心臓がバクバクするほど心配していました。

  そんな中で、救外ナースと受付の職員が、息子のことを話していると思われる内容を業務的に、少しイライラした口調でやり取りをしているのを耳にした私は、気が動転していたのもありますが、1回目の苛立ち…。

 

  それから、入院し手術を受け、術後1週間ほどは、かなり足の痛みに耐えていた息子に対し、病棟看護師は、これから何をするかの説明もなく、痛い足を持ち上げる際にも声を掛けない、私からの問いかけにも返事をしない…ここで私は「あんたは足しか見てないの?息子に対する優しさはないのか」とまでは言いませんでしたが、2回目はとうとう我慢できませんでした。

  もちろん、ほとんどの看護師さんが優しく対応して下さっていますが、たった一人ふたりの看護師の対応で、息子と私の病院に対するイメージは最悪なものに、そして看護師を目指していた息子は看護師に対しての魅力までなくなり、進路変更に大きな影響を及ぼすこととなりました。

 

 

  施設においても、救急搬送をすることがあります。病院に駆けつけた家族は、状況が分からないことで不安や心配が大きくなってしまうことを経験し、これまで以上に家族に対しご本人の状態を詳しく丁寧に伝えなければいけない、救搬時のみでなく、日ごろから状態に変化があった時には確実に伝えることで、家族の不安軽減に繋げなければいけないと思いました。

  そして、人生の大先輩である入居者に対し、声も掛けずに体に触れたり、ギャッジの上げ下げをしたりしていないか?

  人を見ず、尊厳も守られていない作業になっていないか?をしっかり自分の目で確認し、みんなが同じレベルのケアを提供できるようにしていきたいと思います。

 

 

  今は、コロナの影響で面会はありませんが、今後、小さな子供や学生が家族に連れられて来て、介護というものに触れる事があるかもしれません。そんな時に、「介護って優しい」「介護をやってみたい」と思ってもらえるようなケアが当たり前にできる施設でありたいと思います。

 

施設福祉課 課長   村田 亜由美