白川の里の実践ブログblog

国勢調査員をやりながら感じた事・・・

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皆さんご存知の通り、日本では現在、5年に1度の国勢調査が行われています。

自宅に調査員が訪問し、調査用紙が配布されている時期だと思いますが、

白川の里のご入居者にも同じように調査が行われています。

 

実は今回、私が国勢調査員として、白川の里のご入居者の調査をさせて頂いています!

調査員になる経験は、今後そうそうないだろうと思ったのと、ある程度状況がわかっているのでそんなに大変でもないかなと少し安易な考えで引き受けたのですが、調査票の9番目の質問に苦戦しています・・・(T_T)。

それは「5年前にはどこに住んでいましたか」という質問です。

ここ数年、ご入居者の高齢化もあり、平均在所期間が短くなっています。

思い返せば、約10年前に私が初めて施設のケアマネになった頃は、ご入居者の平均年齢が今よりも低く、また入退去も少なかったように記憶しています。

そんな中、今でも、初めて自分がケアマネとして受け入れたご入居者A様の事ははっきりと覚えています。

A様はBPSDの症状が激しく、私自身も初めての受入で何をどこまでしていいのか分からず、要領も悪く1件のケアプランをたてるのに相当な時間を要しました。

でも、その分ご入居者やご家族としっかり向き合い、信頼関係も築くことができたと思います。10年の間に、私自身の職種や職位が変わっていきましたが、去年そのA様が退居されるまでその信頼関係は続いたと感じています。

娘様の「白川の里で良かった~。私の時もよろしくね」と冗談交じりに言われた言葉がとても嬉しかったのを思い出します。

 

今年度に入り、再度ケアマネとして仕事をしています。

10年歳を取った分、少しは経験や知識は増えたかなと思いますが、日々の忙しさに流され、きちんとご入居者・ご家族と向き合えているかなと疑問が残る上半期でした。

もちろん、10年前とは状況が全く違いますし、一概に良い、悪いは言えませんが、今のような状況だからこそ、より「一期一会の出会い」を大切にし、短い期間でも「白川の里に来て良かった」と言って頂けるように、自分の仕事のやり方、取り組み方を見つめ直し、柔軟に変化させていきながら取り組んでいきたいと思います。

 

施設福祉課 課長補佐 森園 順子