私は、車椅子マークがある駐車場は、「身体障害者手帳をお持ちの方や介護度の重い方が停められる場所なんだ。」と思っていました。
が、あるご利用者のご家族より「母は車椅子にのっているけど、身体障害者手帳がない。ケアマネさんが申請をしてくださるのですか・・病院に行った時にも手帳がないから、マークがある所に停めることができませんでした。何か方法はありませんか・・」との問い合わせでした。
身体障害者手帳について福祉課に確認すると、診断書をかける先生の病院で検査をし、申請しても時間がかかりますよとのこと。
車椅子マークのステッカーはホームセンターなどにはありますが、購入しなくてはいけません。
ハートフルパスの申請手続きは・・調べてみました。身体障害者手帳、妊婦さん、介護度も要介護1から・・診断書など、利用できる方が幅広いことがわかりました。申請書と介護保険証の写しがあれば、車椅子マークの駐車場を利用できるようになります。郵送でも可能とのこと。
先日、父と少し遠出をした時のこと、物産館に行き、駐車場に停めようとしましたが、店の入り口近くの駐車場が空いておらず入り口より離れた場所に駐車せざるを得ませんでした。少しでも歩行訓練になるかなと思ったのですが、父は30mほど歩いたところで、いつものように「ハァー、ハァー」と息切れ、顔色もよくありません。その後は車椅子にのせて回ることになりました。父はいろいろな病気持ちですが、ここまで体力が落ち、歩けなくなっていたとはと益々心配になりました。
父も一人暮らしであり、今後のことを考え、ハートフルパスの申請を行うこととしました。父の病名、診断書で申請がおりるのか心配でしたが、月曜の午後に郵送で投函したところ、水曜日の夕方には、父のもとへプレートが届いておりました。
父が「こんなものにも頼るようになってしまって・・」と言ってはいますが、内心は安心しているようです。
ご利用者やご家族も同じ思いをされている方がいるのではないか・・訪問時にハートフルパス制度についてお伝えしたところ、数名の方が喜んですぐに申請をなされています。
ご家族から、駐車場についての問い合わせがなければ、この制度について調べることもしていなかったと思います。小さなことでも尋ねて頂けるよう、思いやりと支えが深まるように・・と思います。
又、関わりのある行政手続きについて、ご利用者やご家族に役立てるようにしていかなければならないと思いました。
居宅介護支援事業所 春間 久美