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母の介護で学ぶこと

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母の介護で学ぶこと

母がレビー小体型認知症と診断され、認知症の母との付き合いは6年程になります。徐々に認知症が進み、興奮したり家から出ていったり、ありもしない出来事を話したりします。私が誰かわからなかったり、何をどうしていいか解らなくなっている母の姿を見たり、排泄に失敗する母をみて、介護の仕事をしていても自分の母の介護となると、簡単に受け入れられるものではありません。悲しく、寂しく、泣きたくなる出来事です。母も「どうしてこんな病気になったとだろか。悔しい。」と泣くことが今でもあります。認知症は母にとっても、家族にとっても辛い試練です。まだ75歳なのに・・・

 

自分の家族を介護するようになって、在宅介護をされているご家族の気持ちや母の言葉から認知症が進んでいく不安な気持ちや悔しい気持ちを聞いて、認知症になった方の気持ちが少し理解できるようになったと思います。今の自分の経験を活かし、ご家族やご利用者に寄り添い、安心と安全を届けられる介護士でありたいと思っています。在宅介護はご家族もご利用者も本当にきつい事が多々あると思います。お互いの思いを聞き、私たち介護職が何か手助けすることができないかを考え、仕事に取り組んでいきたいと思います。

 

       認知症対応型通所 木下 朋子