「おはようございます♪♪」
朝、ご入居者に挨拶すると目を合わせ頷いて下さいました。
その方は難聴があり耳元で話しかけてもほとんど発語はされません。
ある朝いつものように挨拶すると突然「朝ごはんは食べた?」と尋ねられました。
「はい、食べましたよ」と私が笑顔で答えると「うんうん」と頷き満足そうな表情をされました。
その短い会話の瞬間、私はその場の空気が変わったことを感じました。
母親が子を思い献身的に尽くしてきた深い愛に満たされたような何とも幸せな感覚でした。
今は体も思うように動かず、多くのことば発せずとも愛は与え続けることができるのだとこの体験を通して感じることができました。
これからも、しっかりご入居者の目線を同じにして、尊厳を守り接するように心がけ、
気付きを多くもち、ご入居者の健康管理に努めていきたいと思いました。
看護職 桶田