私が、小学校3,4年生だったと思います。学校の帰り道で子犬の泣き声を
耳にしました。その頃の道路は、アスファルト舗装ではなく砂利道で石ころ
だらけでした。田んぼに入るあぜ道を入ると黒っぽい子犬がいて私に寄って来たのです。
かわいくて私は家に連れて帰ろうと家路を急いでいました。
ところが上級生の男の子3人近寄ってきて子犬を取りあげ、なんと川に投げ込んだのです。
子犬は、必死に泳いで向こう岸にたどり着き、ホッとしましたが、男の子達は、石ころ拾い
子犬めがけてどんどん投げて当たっていて私は何も出来ず泣きながら家に帰りました。
兄に話すと、一緒に子犬の所に行ってくれましたが、探すも見つかりませんでした。
生きていてくれたらと願うばかりでした。
大切な命を私が拾ったばかりに、かわいそうな事してしまいました。
今でも子犬を見ると、甦り心痛くなります。
現在は、愛犬1匹と一緒に暮らしています。
訪問先のご利用者様からも「色々と苦労ばかりだった、泣いてばかりだった」と、お話を
伺います。しかしお話される方は皆さま良いお顔をされています。
人生の先輩方からたくさんの事を学び、今後も明るく、楽しく、命を大切に、ご利用者様の想いに寄り添い、自己研鑽惜しまず努力して行きたいと思います。
訪問介護 竹本 博子