7月に入る前に2mを超える大きな笹を施設で準備し、ユニットのリビングに届けてくださりました。
職員やご入居者で話しをしながら短冊や飾り付けを手作りで行いました。
短冊には思い思いに願い事を書き、大きな笹はあっと言う間に賑やかになりました。
食事の時間以外は、基本的にご自分の居室でテレビを見る等してお過ごしになるN様。
七夕の日は、朝早くから笹を飾っているリビングへ車椅子で出てこられ、穏やかな表情で笹を眺めていらっしゃいました。
お声掛けをすると、
「立派な笹をありがとう。飾り付けも素敵ね、ありがとう。短冊は家族に早く会えますようと書きました。早く会いたい。」
と話して下さりました。
私は幼い頃に祖父母を亡くしておりますが、自分の祖父母がご入居者だったら。
私の親がご入居者だったら。
私の子供たちが将来年を重ねて、ご入居者の立ち場になったら。
そして、私がご入居者だったら。
コロナ禍で家族に思うように会えない状況を改めて考えました。
自分に出来る事、プロとして知識や経験を重ね安心してもらえるケアを行っていくこと。
未熟で行き届かない事が多いですが、心を込めて、1日1日を、目の前の時間を意識すること。大切なご入居者を、職員一同、力を合わせて支えていきたいと願った七夕でした。
西館一丁目 江藤