白川の里の実践ブログblog

私の役目

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先日、仕事が終わると妹から十数件の着信が入っていました。折り返し電話をかけると、「母が入院したよ」とのことでした。状況が分からず、話を聞いていくと入院の原因は脱水。

退院時に、病室へ行くと同じ脱水で救急搬送された高齢の女性と話をしているの内容を聞いていると、命の危険を感じてはいるが、飲めないのが現状であると話しており、これが高齢者のリアルな声なんだなと思いました。

先日、東館2階の上田さんのブログの中でも、どうやったら水分を取って頂くことができるのか工夫をしていくことが大切と書いてありました。入居者の方々も、飲まれない方・飲めない方たくさんいらっしゃり、飲まないから仕方ないもんね。という思いは確かにあります。しかし、飲めないから仕方ないもんねと終わっていいはずはなく、私たちは介護のプロとして「飲んでください!」と伝えるだけではなく、なぜ飲みたくないのか、どうしたら飲んでいただけるのか、嚥下状態・好み・環境・温度や時間、様々なことをアセスメントし試してみることが重要で、私たちに求められているものだと思います。

しかし、一人ではなかなか答えは出ないと思います。そういう時こそ、多職種連携して取り組んでいくこと、「飲まないんです」と伝えるだけにならないように、多方面から考えてご本人と向き合い、そして寄り添い行動できる職員を育てて行くことが私の役目であると感じました。

 

東2 片山