白川の里の実践ブログblog

先日、ご家族様と電話でお話をした際の出来事です。

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 N様はショートステイ利用を経て施設に入居されました。

 在宅生活中は、平日はデイサービス、土日はショートステイと、本人の通院の日以外は毎日サービスを利用し、ご家族もできる限りご自宅でみていきたいと家族みんなで協力をしながら在宅介護をされていましたが、新型コロナウイルスが流行したことでN様と家族の生活は大きく変化していきました。利用していたデイサービスでコロナ陽性者が発生したり、施設で働く孫様が濃厚接触者となった事でN様のサービス利用ができなくなったり、サービスが使えないと家族は、もちろん仕事には行けず家族様も不安とストレスがたまっておられました。そういったこともあり、施設入居を検討し、白川の里に入居されましたが家族様は入居にあたっては、コロナウイルスの流行が入居のきっかけとなってしまったため、本当に悩まれました。コロナの流行さえなければ、まだ在宅生活は継続出来ていたのではないかと思います。

 しかし、先日ご家族様と電話でお話する中で、「入居してすぐは、安心したと同時に本当によかったのかと、母の過ごしていた部屋を見るたび考えていました。でも今は、施設の職員さんが母の様子を事細かに連絡してくれたり、本人と電話で話したときにとても明るい声が聞くことができてホッとしています。この時期の入居、集団生活をさせることに不安もあったけど、逆にこの時期だから施設に入居できてよかったと思っています」と話してくださいました。

 直近で入居された方々は、入居日にご家族にユニットに入っていただくこともできず、ユニット職員と顔を合わせる事もできません。だからこそ入居後のフォローが大切となってくるため、私も相談員として、ご利用者本人・ご家族の思いにも寄り添えるよう支援していきたいと思います。そして、コロナが収束したときに笑顔で再会していただけるように、ご入居者様の体調のケアにも努め、ご家族の思い等もユニット職員と共有し、連携して今後も安心安全のケアを提供できるよう努めていきたいと思います。

生活相談員 飯星 明日香