白川の里の実践ブログblog

家族との関りから学んだこと

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 先日、11月5日は、私の両親の結婚記念日でした。

お祝いの電話を入れ、一通り話しが終わったので切ろうとした時、父から「今年も行けなかったね」の一言。

私にはその言葉の意味がすぐに分かりました。

 

 私の家族は、両親、私を含めた兄弟4人共、アウトドアが大好きで、毎年年2~3回は私の兄弟の家族も含め十数名で、1泊2日のキャンプや旅行に出掛けていました。

両親の結婚記念日である11月は、秋キャンプが毎年の恒例でしたが、新型コロナウイルスが流行した為、この2年程は行けていない状況であり、その寂しさからの言葉だったんだろうと、その後兄弟で連絡を取りました。

もちろん両親は、私や兄弟、兄弟家族の仕事の事を理解していて、「今は仕方ない。集まったらダメ。」と日頃より口にしていたので、私達も安心していましたが、やはりこの2年の月日は両親にとっては、とても大きかったのだと改めて考えさせられました。

 

 しかし、この事はご入居者・ご家族にも言える事だと思います。

特にこの1~2年でご入居された方は、ご家族と会えないまま入居されたり、自宅に戻る事なく入居された方、自宅外出が出来なくなった方等沢山いらっしゃいます。

だからこそ、不安感や寂しさを少しでも軽減させる為に、手紙や写真で日頃の様子を伝えたり、面会時にはしっかりと近況を伝える事が私達の役目であると改めて痛感しました。

また、私達職員はご家族の代わりにはなれませんが、ご入居者・ご家族に寄り添い、まだ終わりの見えないこのコロナウイルスを乗り越えていく必要があると、今回、両親との出来事を通して感じました。

施設福祉課 課長補佐 森山 真理子