先日、A様が休まれていた為、居室に巡視のため訪室しました。
すると、柵を持ち上半身を起こされていましたので、
「どうされましたか。大丈夫ですか」と声掛けすると
「起きようと思って。」
とおっしゃられました。
肩を支え起きて頂き、靴を履いて頂くお手伝いをしていると、
「あなたは神様みたいね。
私が困った時に、気づいてすぐに来てくれたから。」と…。
困った時A様からすれば、手助けが必要な時に、気づいて対応してくれる事が、どれだけ嬉しかったのか…。それが「神様」という言葉で伝わりました。
その反面、私達の行動を振り返ると気づかずに対応できていないことがあるかもしれないと思うと申し訳ない気持ちになりました。
歳をとり、体が思う様に動かずに、言葉に出してうまく伝えられないご入居者に、私たちは日頃から接していく中で気づき、環境を整え、対応することがいかに大切であるかをこの場面を通して学ばせて頂きました。
また、いつもご入居者は私たちの事を気遣って下さり、
「今日も元気ね。」や時には「今日は大丈夫ね」と声をかけて下さいます。
私たちの事を敏感に感じ、気づいて声をかけて下さることがとてもうれしく思います。
介護職として介護をするのが当たり前でなく、互いに支え合いながら、気持ちや思いに寄り添える「人」としても成長し、また、フロアマネージャーとしてユニット職員にも伝えていけるように自己研鑽に努めて参ります。
西館フロアマネージャー
下山亜由美