白川の里の実践ブログblog

うれしかったこと

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今日は、コロナ禍の中で、とても嬉しく思ったことがお話させて頂きます。

あれは、梅雨が明けた日差しがまぶしい7月中旬の出来事でした。

私が北館2丁目のユニット巡回をしていると、トイレのナースコールが鳴り入室すると90代女性のAさんでした。

立ち上りを手伝いリビングのソファーまで案内すると、ゆっくりと腰かけて「ありがとう」と笑顔で声をかけてくださり、私の顔をじーと覗き込み「あら、富田さんと一緒に踊っとたろ」と声をかけられました。

 

それは、丁度、今から3年程前、地域の託麻北校区老人会の演芸大会に職員でグループを作り『早乙女けんじろう&こまどり姉妹』で踊りを披露しました。当時Aさんがご利用されていた通所介護事業所で、披露した時のことを今でも覚えてくださっていたのです。私は、嬉しさがこみ上げ、頑張って練習したかいがあったと胸が熱くなりました。

 

その数日後、Aさんの娘様が面会に来られた時、パーテーション越しにAさんが「こないだ、踊りを踊らした人に会ったよ。」とその時の話をされ、娘様は「そうね。良かったね~」と施設での生活に安堵された様子でした。

 

Aさんが覚えていてくださった事、そしてその事を娘様に楽しそうに話される姿を見て「ご入居者の一日一日を大事にしたい」と強く感じた出来事でした。 

 

                        施設福祉課 介護課長 増田 博美