白川の里の実践ブログblog

ひとりのいのちに地域でよりそう

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ひとりのいのちに地域でよりそう

 

今年は、東日本大震災から10年、熊本地震から5年という節目の年となります。

今回、“大切な人を守るために、今自分に何ができるのか”を考える貴重な機会を与えて頂いた話をしたいと思います。

 

令和3年12月18日(土)に、くまもと成仁病院でBCP訓練が行われ、白川の里からも参加をさせて頂きました。

 

BCPとは、「自然災害(地震・風水害)や大火災、事故などの緊急事態が起きた場合、被害を最小限にとどめつつ、自分たちの職場で行っているサービス提供機能を継続し、早期復旧できるために、その継続方法や手段を取り決めておく計画」のことです。

 

この日は、そのBCP計画をもとに、実際の訓練が行われました。

人手が少ない夜間に震度6の地震が起き、火災が発生。電気やガスなどのライフラインも止まってしまうという緊急事態の想定でした。

訓練ではありましたが、非常に緊張感・緊迫感あふれる現場でした。

入院されている方の安全の確保、けがや体調を崩している方の受け入れ、地域住民の方々の避難先として、スタッフの皆さんが一丸となり頑張っている姿がそこにありました。

私は、施設スタッフとしてご入居者を外来にお連れする役でしたが、有事の現場と錯覚するほどでした。

 

そんな緊急時にもかかわらず、多くのスタッフの方々から「大丈夫ですか?」、「気分は悪くありませんか?」と、何度も声をかけていただき、とても安心することができました。また、訓練内でも新型コロナウィルス等の感染対策が行われており、徹底した配慮にとても感銘を受けました。

くまもと成仁病院でのBCP訓練は、今回で4回目とのことです。院内スタッフの方だけでなく、地域住民の方々、近隣の事業所も実際に参加し、地域がひとつとなった訓練でした。そこで、私自身大変貴重な経験をさせて頂きました。挙がった意見を集約し、次に生かしていきたいという姿勢も大変素晴らしいと感じました。

私も、今回の研修を白川の里で活かせる様研鑽をつむと同時に2“地域と共に歩み、お一人おひとりが安心して生活できる”ための一助になれるよう、精進していきたいです。

                                                     在宅福祉課 中川 雄一朗