白川の里の実践ブログblog

ご入居者のご家族より頂いた言葉

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ご入居者のご家族より頂いた言葉で感じたことを紹介させて頂きます。

コロナ過で、面会もして頂けない日々が続いており、ご入居者のご家族に電話でご様子や、嗜好品の依頼をお伝えすることが多くなっています。

K様は最近体調を崩され、いつもの笑顔も少なく、食事もすすまれない為、ご家族にお電話をし、お好きな食べ物の依頼と、ご自宅で飼われている大好きなワンちゃんたちの動画を施設に持ち込まれているタブレットに送って頂けないかご相談をしました。

ワンちゃんたちの動画は、直ぐに届きK様に観て頂くと、タブレットに手をのばされワンちゃんを撫でる様な仕草をされながら、いつもの笑顔で「これがココちゃん。これは、姉ちゃんとこの犬」と、職員に教えて下さいました。

久しぶりの笑顔に、職員みんなで喜びました。

直ぐに、心配されているご家族に、動画のお礼とご様子を伝えるお電話しました。

ご家族から「喜んでくれましたか。良かった。お世話ばかりかけて、すみません。世の中がコロナになってから、会うことも簡単に出来なくなり、この前久しぶり病院の時に会えて話をしたら、元々聞き取れなかったうえに、久しぶりに聞くから、母がなんと言ってるか、わかりませんでした。母の言葉が分かる白川の里の皆さんは、すごいと思いましたよ。」とお言葉を頂きました。

私は、正直に「私たちも、何度も聞きかえさせ頂くことがあります。時には、なかなかわからずに、お母様が苦笑いをされ諦められる時もあります。すみません」と伝えると

「いえいえ、いいんですよそれで。なんか、聞き取れないし聞いてもわからんけんじゃなくて、そうやって構ってくれてる、自分のことを気にかけてくれていることを、母はちゃんとわかってます。私達もそのことわかってますから

自由な母ですけど、これからもお願いしますね。」と、言葉を頂きました。

その後に「橋爪さん、お帰りなさい。本当に待ってました。安心しましたよ」と有り難いお言葉を頂き胸がいっぱいになりました。

私自身5か月間もの休職を頂き復帰させて頂きましたが、杖をついての復帰となり出来る事に制限もあり、いろいろと考えることも多かったのですが

ご入居者、ご家族の方々からの、「待ってましたよ」のお言葉に有り難い思いと

改めて、この仕事を選び、ご入居者の人生に関わらせて頂けたことに心より感謝しました

そして、あたたかく向かい入れた下さった白川の里で、私自身に出来る事に取り組んていき、自分に出来る事を精一杯後輩職員にも伝えていきたいと思いました。

 

                                            東一丁目 フロアマネージャー 橋爪 真理