語先後礼
先日、いつものように不知火線を通って本渡の実家に帰っている時、前方の横断歩道に部活帰りと思われる中学生5,6人が渡るのを待っていました。私が車を停止したら、真っ黒に日焼けした中学生は頭を下げながら渡り、渡り終わったところでおもむろに振り返り、全員大きな声でハッキリと「ありがとうございました。」と言って頭を下げてくれたのです。
そのお礼の声に、私も思わず笑顔で頭を下げていました。その中学生の挨拶がとても心地良く、仕事帰りの疲れた心と身体の癒しとなりました。
現在コロナ禍でもあり、ほとんどの人がマスクを着けており、顔の表情がわかりません。
感情や気持ちが伝わり難い中、このようにはっきりと声を出す行為が、相手の気持ちに十分わかり情報伝達が的確と思われます。
先日は、デイサービスのご利用者が、「こちらが挨拶をしたけど、何も言わなかった」と立腹されたことがありました。白川の里で私たちは介護や医療施設で良く使われている挨拶の言葉、気持ちの良い接遇を基本とし、積極的に接遇マナー向上のために「語先後礼」を
行っています。
温かみのある心をこめた挨拶、おもてなしの心、相手を認める態度など、ご利用者やご家族、来訪者はもちろんのこと、お互いに気持ち良く働くために職員同士、スタッフ内でも素敵な挨拶を欠かさない習慣や雰囲気つくりが大切だと、偶然にも遭遇した中学生から改めて学ぶこととなったひと時でした。
居宅介護支援事業所 春間 久美