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今 私たちにできること

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今 私たちにできること

あれは、2月に92歳 女性のご入居者T様の通院同行した時の事でした。

診断の結果、肺炎で入院となり仕事で、病院に行けないと言われていた長男嫁様に主治医から、直接説明があると電話連絡して来てもらいました。

主治医から「この年齢で、長生きされましたよ。今回は回復が難しいでしょう。心の準備をしておいて下さい。」と説明され、長男嫁様の表情が曇りました。

診察室を出て椅子に腰かけると長男嫁様が「今はコロナで病院も面会が出来ないから、危篤の時も会えないかも…。

自分の両親、義理の父の時も仕事を理由にして、死に目に会えなかったから後悔しています。また、母にも最期は会えないのかしら」とても不安な表情で話されました。

私が「お嫁様が今日、病院に来て下さったのでお母様は、喜んで下さっていますよ。」と話しかけると、お嫁様の表情が少し和らいだ様子で頷いていらっしゃいました。

コロナ感染症で、ご家族の面会が出来ない今、ご入居者、ご家族の不安や寂しさを少しでも軽減する為に、ご入居者の日頃の様子を手紙や写真で、ご家族に伝える事が、今出来る精一杯の役目であると痛感しました。

これからも積極的な情報の提供に努めたいと思います。

                               施設福祉課 課長 増田 博美