白川の里の実践ブログblog

日日是好日

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日日是好日

少し前のことになりますが、同居家族が新型コロナウィルスに感染し、10日間の自宅療養となりました。子ども二人はまだ小さく、同居しながらの自宅待機を余儀なくされました。幸いなことに、感染は妻一人で食い止めることができ、今は日常へ戻っております。

その時に感じたことを少し書かせて頂きます。

これまで当たり前だった生活ががらりと変わり、同じ我が家であるのにとても殺伐とした光景でした。家事も自分なりにしていたつもりでしたが、慣れない食事の用意をはじめ、ほとんど何もできてなかったことに気づきました。ずっとこの時間が続くようにも感じ、精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまいました。

そうした日常を過ごしながらも、少しずつ妻も回復してきました。そこまで神経質になる必要もなかったかもしれませんが、私自身、とても気が張ってたのだと思います。イライラや空しさを感じることもありました。

題名の「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」という言葉ですが、

来る日も来る日も、楽しく平和なよい日が続くこと、一日一日を大切に生きる心構えをいう言葉です。「あなたにとって今の状況は、どんな状況でも必ずあなたの人生に意味あるもの。だからどんな状況でも逃げることなく、その状況を精一杯生きよう。」という意味が込められております。

家族や両親にも感謝をしました。そして、白川の里で働いて良かったと思いました。

・ご利用者やその周囲の方々を守るため、“感染予防”の徹底(システムやスキル)を身につけることができており、我が家で感染者が起きた際も自宅での感染予防ができ、感染者を増やさずに済みました。

・上司や同僚の存在も心強かったです。復帰後もご利用者や職員に感染を拡大しないよう、10日間の休みを頂け、安心して治療と家族のケアに専念することができました。

無事に仕事に復帰でき、本当に日常が輝いて見えました。日常の大切さ、当たり前と思っていることの大切さ、感謝の気持ち、心から身に染みて感じました。もしかしたら、同じような経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。そのとき、「ひとりではない」と思っていただければ幸いです。気温差もあり、体調を崩しやすい気候です。読んで下さった皆様、くれぐれもご自愛くださいませ。

                           在宅福祉課 生活相談員 中川雄一朗